• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

オンワードHD  3年ぶりの黒字へ=構造改革の効果とEC強化で

 「23区」「組曲」などを展開するアパレル大手の(株)オンワードホールディングス(TSR企業コード:290030471、東京都中央区、東証1部)は、事業の選択と集中効果やEC販売の伸長などから2022年2月期(連結)の最終利益が3年ぶりに黒字に転換する見通しと発表した。

 オンワードHDは、イタリアの連結子会社が保有していた「ジル・サンダー」の株式を4月中に譲渡する予定のほか、約1700の不採算店を閉鎖するなどグローバル事業の構造改革を急いでいる。仕入抑制や固定費の削減を進め、自社ECの強化も進展し、EC販売が百貨店と並ぶ主力販売先に成長するなど、構造改革の効果が着実に出てきている。

 4月8日、発表した2022年2月期(連結)の業績予想は、売上高1905億円(前年比9.3%増)、営業利益32億円(前年212億3000万円の赤字)、最終利益63億円(同231億8100万円の赤字)と3年ぶりに黒字化への転換を見込む。

 コロナ禍で百貨店など都市部の集客性は依然として厳しいが、3月の既存店売上(EC含む)が前年同月比で14.8%増と伸びた。新型コロナの影響が長期化し、アパレル不振が続くなか、アパレル大手の業績に明るさが見え始めた。

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ