• TSRデータインサイト

銀座ルノアール 新型コロナの影響重く12年ぶりの赤字予想

 

 「喫茶室ルノアール」などを運営する(株)銀座ルノアール(TSR企業コード:291251080、中野区、JASDAQ、12年ぶりの最終赤字になりそうだと発表した。
ルノアールは、店舗閉鎖などコスト削減を進めている。また、1月末までに都内の8店舗に個人が利用できる仕切られた「ビジネスブース」を開設し、テレワーク需要を取り込む。
2011年3月期から2020年3月期(連結)まで10年連続の増収を続け、喫茶店業界で独自の地盤を形成した「ルノアール」。出店は駅前が中心で、会社員の時間調整や休憩、商談などに利用されるケースが多かった。しかし、新型コロナの影響で、テレワークの浸透や外出自粛、時短営業などから大幅減収、赤字転落の見通しだ。また、昨年4月施行の受動喫煙防止法による完全分煙も業績に影響した可能性がある。
2021年3月期通期(連結)の業績予想は、売上高41億円(前年比49.0%減)、営業利益19億2700万円の赤字(前年4億1400万円の黒字)、当期純利益21億2000万円の赤字(前年5100万円の黒字)を計画している。
同時に発表した2020年4-12月は、売上高31億9900万円(前年同期比48.6%減)、営業利益14億7700万円の赤字(前年同期5億9200万円の黒字)、当期純利益14億1900万円の赤字(同4億2000万円の黒字)だった。
ルノアールは、レギュラーコーヒー製造大手のキーコーヒー(株)(TSR企業コード:290039142、東京都港区、東証1部)の持分法適用会社。

ヤマダHD①

‌喫茶室ルノアールの店舗(都内、TSR撮影)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2024年度「人手不足倒産予備軍」  ~ 今後は「人材採用力」の強化が事業継続のカギ ~

賃上げ圧力も増すなか他社との待遇格差で十分な人材確保ができなかった企業、価格転嫁が賃上げに追い付かず、資金繰りが限界に達した企業が事業断念に追い込まれている。  こうした状況下で「人手不足」で倒産リスクが高まった企業を東京商工リサーチと日本経済新聞が共同で分析した。

2

  • TSRデータインサイト

2025年1-11月の「人手不足」倒産 359件 サービス業他を主体に、年間400件に迫る

深刻さを増す人手不足が、倒産のトリガーになりつつある。2025年11月の「人手不足」倒産は34件(前年同月比70.0%増)と大幅に上昇、6カ月連続で前年同月を上回った。1-11月累計は359件(前年同期比34.4%増)と過去最多を更新し、400件も視野に入ってきた。

3

  • TSRデータインサイト

【社長が事業をやめる時】 ~消えるクリーニング店、コスト高で途絶えた白い蒸気~

厚生労働省によると、全国のクリーニング店は2023年度で7万670店、2004年度以降の20年間で5割以上減少した。 この現実を突きつけられるようなクリーニング店の倒産を聞きつけ、現地へ向かった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年1-11月の「税金滞納」倒産は147件 資本金1千万円未満の小・零細企業が約6割

2025年11月の「税金(社会保険料を含む)滞納」倒産は10件(前年同月比9.0%減)で、3カ月連続で前年同月を下回った。1-11月累計は147件(前年同期比11.9%減)で、この10年間では2024年の167件に次ぐ2番目の高水準で推移している。

5

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

TOPへ