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バイク買取「バイク王」 新型コロナでバイク需要高まり4期連続の増収増益

 中古バイクの買い取りや販売店の「バイク王」を展開する(株)バイク王&カンパニー(TSR企業コード:294086617、東京都港区、東証2部)が1月12日、2020年11月期非連結決算を発表した。新型コロナ禍中の移動手段として個人向けバイク販売が好調。単価上昇による営業増益を確保し、4期連続の増収増益を達成した。
 バイク王&カンパニーの担当者は、「個人向けのリテール販売もオークション向けホールセール販売も回復した」とバイク需要の高まりも好調の背景と説明した。
 1月12日、2020年11月期(非連結)を発表。売上高は223億4900万円(前年比11.1%増)、営業利益7億700万円(同235.8%増)、当期純利益5億9400万円(同188.8%増)だった。バイクのリテール販売台数は約1万9300台(前年比16.6%増)と前年から約2800台増えた。
 売上高は1回目の緊急事態宣言が発令された第2四半期(3-5月)に買取査定の減少やオークション相場の下落などがみられた。その後、三密を避ける移動手段として個人向けバイク需要が高まり、個人向け、卸売とも販売台数が伸びた。また、販売増とともに平均売上単価も上昇した。
 2021年11月期(非連結)の業績予想は売上高230億円(前年比2.9%増)、営業利益8億円(同13.1%増)、当期純利益6億2000万円(同4.3%増)と5期連続の増収増益を狙う。

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