• TSRデータインサイト

大塚家具 2020年5~7月期の純利益は10億円の赤字、7月は家電の店舗売上が約1割に

 

経営再建中の(株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、JASDAQ)は9月11日、2021年4月期第1四半期(5~7月期)を発表した。
売上高は58億2100万円(2020年第1四半期1~3月期68億3000万円)、営業利益は▲9億4600万円(同▲14億3000万円)、当期純利益は▲10億200万円(同▲14億5600万円)だった。

決算期の変更で、単純比較はできないが、第1四半期としては減収、赤字幅は縮小した。

昨年12月、(株)ヤマダ電機(TSR企業コード:270114270、東証1部)との資本提携で、連結子会社となったのを機に、コラボレーションを加速し、家電販売なども強化した。

しかし、春の最需要期に新型コロナウイルス感染拡大で、店舗の臨時休業や時短営業が影響し、売上高が落ち込んだ。また、2019年5月に仙台ショールーム、2020年5月に銀座本店など店舗数の減少も影響した。その後、来店客数は回復し、7月には家電の店舗売上構成が約1割と伸ばしたが、巻き返せなかった。

2016年12月期以降、連続して営業利益がマイナスとなっており、GC注記の記載が続く。また、注力していた中国への進出も新型コロナで停滞している。2年間の上場廃止猶予期間に入っており、営業利益の黒字化が急務だが、新型コロナでスタートダッシュに躓き、黒字化への道筋はまだ見えない。

なお、2021年4月期通期の業績予想は未定としている。


大塚久美子社長0911

‌大塚久美子社長(2019年12月撮影)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「建設コンサルタント」 の業績拡大 ~ 災害対策や老朽化修繕など、安全対策が寄与 ~

2025年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損による大規模な道路陥没事故から1年が経過した。事故を機に普段何気なく利用するインフラの老朽化を身近に感じた人も多いだろう。工事を直接担うのは建設会社だがその裏で設計監理する土木工事の「建設コンサルタント」の業績が好調だ

2

  • TSRデータインサイト

病院経営の法人、採算悪化で赤字法人が5割に迫る 収入は微増、利益はコロナ禍から1兆円以上の大幅減

全国で「病院」を経営する6,266法人の直近決算は、約半数にのぼる3,021法人(構成比48.2%)が赤字だったことがわかった。赤字法人率はコロナ禍以降、3年連続で上昇した。

3

  • TSRデータインサイト

2月の「人手不足」倒産 「求人難」が3.3倍に急増 従業員の採用と賃上げで中小企業は苦悩強まる

2026年2月の「人手不足」倒産は47件(前年同月比147.3%増)で、2025年9月の48件以来、5カ月ぶりに40件台に乗せた。2026年1-2月累計は83件(前年同期比45.6%増)で、同期間では調査を開始した2013年以降、最多だった前年の57件を大きく上回り、増勢を強めている。

4

  • TSRデータインサイト

2月の「ゼロゼロ融資」利用後倒産は27件 返済開始の最後のピークを控え、今後増勢の懸念も

2026年2月の「ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)」を利用した企業の倒産は、27件(前年同月比18.1%減)で、2カ月連続で前年同月を下回った。

5

  • TSRデータインサイト

2月の「税金滞納」倒産は10件、3カ月ぶりに減少 10件すべて破産、税金滞納が経営再建の障害に

2026年2月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、10件(前年同月比33.3%減)だった。3カ月ぶりに前年同月を下回り、2月としては2年連続で減少した。

TOPへ