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新型コロナで売上急減の旅工房、追加で24億円の借入枠

 海外旅行などを手がける(株)旅工房(TSR企業コード:293618313、豊島区、東証マザーズ)は8月19日、新たに24億円の借入枠を決定したと明らかにした。借入実行額や実行日などは未定で、金融機関と契約締結後に開示する予定。
 旅工房は今年3月、旅行解約や催行中止による旅行代金の返金に備える目的で複数の金融機関との間で、当座貸越契約と貸出コミットメントラインを締結している。7月末時点の同枠の総額は20億円で、借入実行額はほぼ枠一杯の19億円に達している。
 旅工房の担当者は、東京商工リサーチの取材に「新型コロナウイルスの影響の長期化に備えて追加の借入枠を設定した。財務内容の安定化を進める」とコメントした。
 旅工房は、今年5月に従業員による売上の架空計上などを公表し、過年度の決算を訂正していた。さらに「新型コロナウイルス」感染拡大を受けて、2020年4-6月の累計旅行取扱額が前年同期比0.9%(99.1%減)と急減した。7月以降も同様の厳しい状況が続き、事業戦略の見直しを迫られており、9月1日開催予定の定時株主総会が注目されている。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年8月24日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

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