• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

新型コロナで売上急減の旅工房、追加で24億円の借入枠

 海外旅行などを手がける(株)旅工房(TSR企業コード:293618313、豊島区、東証マザーズ)は8月19日、新たに24億円の借入枠を決定したと明らかにした。借入実行額や実行日などは未定で、金融機関と契約締結後に開示する予定。
 旅工房は今年3月、旅行解約や催行中止による旅行代金の返金に備える目的で複数の金融機関との間で、当座貸越契約と貸出コミットメントラインを締結している。7月末時点の同枠の総額は20億円で、借入実行額はほぼ枠一杯の19億円に達している。
 旅工房の担当者は、東京商工リサーチの取材に「新型コロナウイルスの影響の長期化に備えて追加の借入枠を設定した。財務内容の安定化を進める」とコメントした。
 旅工房は、今年5月に従業員による売上の架空計上などを公表し、過年度の決算を訂正していた。さらに「新型コロナウイルス」感染拡大を受けて、2020年4-6月の累計旅行取扱額が前年同期比0.9%(99.1%減)と急減した。7月以降も同様の厳しい状況が続き、事業戦略の見直しを迫られており、9月1日開催予定の定時株主総会が注目されている。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年8月24日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ