• TSRデータインサイト

ギャル系ブランド「CECIL McBEE」店舗閉鎖へ 不振が続き、新型コロナが追い打ち

 

 ギャル系ブランドで一時代を築いた(株)ジャパンイマジネーション(TSR企業コード:290066077、渋谷区)が、秋までに「CECIL McBEE(セシルマクビー)」の店舗を閉鎖することを、ジャパンイマジネーションの担当者が明らかにした。
ブーム終了後は業績不振が続き、新型コロナで業績がさらに悪化し、経営体力があるうちに事業を大幅に縮小するもようだ。
ジャパンイマジネーションの担当者は17日、今後の展開について「20日に自社のホームページで公表する予定」と、東京商工リサーチの取材で明らかにしていた。

20日、ジャパンイマジネーションが公表した「ジャパンイマジネーショングループ事業再構築のお知らせ」によると、新型コロナウイルスの影響後に予想される、生活様式、消費行動、価値観の劇的変化に対応できる体制を構築するため、コロナ禍においても堅調な「Ank Rouge」「Jamieエーエヌケー」「DEICY」の3つのブランドと「STUNNING LURE」を合わせた4ブランドをジャパンイマジネーションの100%子会社(株)スタニングルアー(TSR企業コード:024086452、東京都港区)に集約し、店舗とECの事業を継続する。
その他のブランドの店舗事業は年内をメドに順次撤退。ジャパンイマジネーションは子会社や資産の管理と「CECIL McBEE」等のライセンス事業を継続していく。

ジャパンイマジネーションは、10代から20代の女性向けブランドを持ち、とくにギャル系ブランドの「CECIL McBEE」は、1990年代に人気ブランドに成長。2007年1月期には売上高242億2,482万円をあげていた。
ブーム一巡後は、「CECIL McBEE」のリブランディングや新しいブランドの開設、ECサイト販売の強化を進めたが、売上減に歯止めがかからず、2020年2月期の売上高は121億1,200万円にとどまった。2015年1月期から決算期を変更含め7期連続の最終赤字が続き、100億円以上あった純資産額が2020年2月期には58億6,100万円まで減少していた。
水面下で、ブランドの売却などを模索していたが、奏功しなかったとみられる。
さらに新型コロナウイルス感染拡大後は店舗の臨時休業や営業時間の変更などから2021年2月期の第1四半期(3-5月)の売上高は前年同期比約6割以上落ち込み、営業赤字が継続。経営体力があるうちに事業の大幅縮小を進めることを決断したようだ。

一部報道で「CECIL McBEE」の撤退が伝わると、ブランドファンの20代の女性は、「悲しい。ギャルの憧れのブランドだった。今から通販で悩んでいた服を買いたい」と話した。

CECIL McBEE

ジャパンイマジネーションが展開する「CECIL McBEE」の店舗(5月TSR撮影)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ