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JOLED、中国ハイテク企業TCLグループから総額300億円を調達へ

 6月19日、有機ELディスプレイ(OLED)の開発製造を手掛ける(株)JOLED(TSR企業コード:300600798)は、中国ハイテク企業TCL Tech傘下のパネルメーカー、TCL華星光電技術との資本業務提携契約を締結したと発表した。これに伴い、TCL Techの日本法人である華星光電日本(株)(TSR企業コード: 026828294、CSOT-JAPAN)から、第三者割当増資で200億円を資金調達する。
 JOLEDを巡っては、今年中の量産開始に向けた資金調達に注目が集まっていた。JOLEDの担当者は東京商工リサーチの取材に対し、「払い込みは7月中旬を目途としている。全額現金出資で資本金組み入れ額は100億円。完了後のCSOT-JAPANの出資比率は10.8%になり、第3位の株主となる」とコメントした。また、払い込みまでに別途、CSOT-JAPANから100億円の融資も受け、量産に向けた資金需要に対応する。

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