• TSRデータインサイト

民事再生のレナウン、20億円のDIPファイナンスを設定 スポンサー選定急ぐ

 5月15日、子会社から民事再生の適用を申し立てられ、民事再生手続き中の(株)レナウン(TSR企業コード:295833440、江東区)は6月18日、DIPファイナンス(融資枠)の設定を発表した。
 三井住友銀行がDIPファイナンスとして極度額20億円の融資枠を設定した。レナウンは、「スポンサーを選定し、適切な再生計画を策定して事業再生の道筋をつけるまでの間、運転資金を確保する」と説明。万が一、不測の資金需要が生じた場合に備えた面もある。
 レナウンの担当者は、「今月末までのスポンサー選定と三井住友銀行のDIPファイナンスに直接的な関係はない。また、今すぐ、(DIPファイナンス)融資を受ける予定もない。百貨店の営業再開やオンラインショップも好調で、資金繰りは維持できている」とコメントしている。
 現在、複数のスポンサー候補があり、6月19日までスポンサーを募集し、6月末までに決定したい意向だ。レナウン再建に向け、カギとなるスポンサー選定が注目されている。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

コメ農家の倒産・休廃業が過去最多 ~ コメ作りの「あきらめ」、さらに増加も ~

コメ価格の高騰が止まらない。農水省が18日に発表した3月の米価格(相対取引価格)は2万5,876円で、1年前の約2倍の高値だ。 政府は備蓄米を放出したが、小売業者にはなかなか届かず、韓国産やアメリカ産の輸入拡大も検討されている。

2

  • TSRデータインサイト

パン屋の倒産が急減、コメ高騰でパンに注目 ~ 高級パンブームや小麦高騰の影響も一巡 ~

コメ価格の高騰が食卓と倒産に変化を及ぼしている。高級パンブームが崩壊したことに加え、小麦粉の価格上昇でパン屋さんの倒産が増加していたが、ここにきて急激に減少していることがわかった。

3

  • TSRデータインサイト

2025年4月「人手不足」倒産 最多の36件 人材の流動化が進み、「求人難」「従業員退職」が急増

2025年4月の「人手不足」が一因の倒産は、36件(前年同月比44.0%増)で、4月としては2013年以降では過去最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

パナソニックHDの早期希望退職募集 2012年以降の国内募集で最大規模、13年ぶり募集5,000人台

パナソニックホールディングス(株)(TSRコード:570191092)は5月9日、国内外で1万人規模の人員削減を発表した。国内は5,000人規模の見込み。

5

  • TSRデータインサイト

「人材派遣業」倒産、1-3月は過去最多の29件 ~ 「円高」、「トランプ関税」でさらに増加も ~

人手不足で人材の獲得競争が厳しさを増すなか、人材派遣会社(労働者派遣業)の倒産が急増している。

TOPへ