• TSRデータインサイト

「新型コロナウイルス」関連倒産状況(4月1日18:00現在)

 「新型コロナウイルス」(以下、「新型コロナ」)感染拡大が世界で広がっている。日本では3月25日には東京都が外出自粛を要請するなど、「新型コロナ」感染拡大の影響は、市民生活だけでなく、企業活動にも深刻さを増している。
2月21日、「新型コロナ」の影響でインバウンド観光客が中心だった旅館が事業を停止し、また同日、「新型コロナ」関連倒産の第一号が発生した。4月1日18:00現在で、倒産は13件を数えた。また、弁護士一任などの法的手続き準備中は17件で、合計30件が経営破たんした。(倒産は2月1件、3月11件、4月1件。法的手続き準備中は2月2件、3月15件)
 「新型コロナ」関連の経営破たんは、地域が全国に広がっているのが特徴だ。業種は食品製造販売、レストラン・飲食店、宿泊・観光業、アパレル販売など、インバウンド需要と消費者対象の小・零細企業が圧倒的に多い。だが、ここにきて建設資材など、サプライチェーンの混乱から商品を確保できず行き詰まったケースも発生している。また、「新型コロナ」感染拡大による業績悪化、先行き見通し難から廃業の引き金になるケースも増えている。
 まだ、「新型コロナ」の先行きは不透明だが、影響はサービス業、小売業から次第に全産業へ広がっている。すでに体力の脆弱な零細・中小企業を中心に、疲弊する企業は増えているだけに、信用保証枠の拡充、税負担の軽減・延長など、大胆で早期の支援実行が急がれる。


「新型コロナウイルス」関連の倒産13件 北海道から沖縄県まで

 2月以降、「新型コロナ」関連の倒産は13件発生した。
 都道府県別では、最多は東京都3件。次いで、北海道2件、福島県、茨城県、新潟県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、沖縄県の各1件。
 北海道から沖縄県まで、「新型コロナ」関連倒産は全国に広がっている。
 倒産形態別では、破産9件、民事再生法4件と、事業継続を断念するケースが目立つ。
 産業別では、旅館や飲食業、旅行業などのサービス業他が6件で最多。次いで、食品製造2件、婦人服販売2件、出版業など、消費者対象の業種が目立つ。

コロナ倒産リスト0401


人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

個人破産、13年ぶり高水準 ~ 貸出姿勢の変化と業界を跨いだ悪循環 ~

法人破産より個人破産の動向が心配だ-。 いま、金融機関が個人破産の動向を懸念する。なかでも、物価高や地価上昇で高額の住宅を購入した結果、過剰債務を抱えた複数人世帯の動向が気になるという。

2

  • TSRデータインサイト

「鰻の成瀬」、株式譲渡を巡り対立が表面化~ 仮処分決定と株主間契約 ~

うなぎ料理専門店「鰻の成瀬」のフランチャイズ(FC)やコンサルティングなどを手掛けるフランチャイズビジネスインキュベーション(株)(TSRコード:136729983、滋賀県、以下FBI社)の周辺が騒がしい

3

  • TSRデータインサイト

キーボード「FILCO」のダイヤテック、忸怩たる破産 ~ 為替デリバティブと需要減、綱渡りの資金繰り ~

パソコン用キーボード「FILCO(フィルコ)」で知られあるダイヤテック(株)(TSRコード:292026617、東京都)が負債2億円あまりを抱えて4月30日、破産開始決定を受けた。

4

  • TSRデータインサイト

2026年1-5月の「飲食業」倒産 過去最多の411件 飲食業の苦境浮き彫り、「人件費高騰」が6.6倍に急増

2026年1-5月の「飲食業」倒産は、411件(前年同期比2.2%増)だった。同期間では、1997年以降の30年間で最多だった2024年の408件を超え、最多件数を更新した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年5月の「人手不足」倒産 5月最多の37件 「人件費高騰」が2.4倍増、「従業員退職」も増加

2026年5月の「人手不足」倒産は37件(前年同月比60.8%増)で、2カ月ぶりに前年同月を上回った。 5月では2024年の28件を上回り、調査を開始した2013年以降、最多を更新した。

TOPへ