• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

RIZAPの上場子会社、2020年3月期は反転黒字見込み

 RIZAPグループ(株)(TSR企業コード:295695790、札証アンビシャス、以下ライザップG)の上場子会社の2019年3月期決算が出そろった。
上場子会社のうち、(株)ジーンズメイト(TSR企業コード:710101767、東証1部)は、総利益(粗利)率が0.9ポイント改善したことに加え、販管費削減の取り組みも奏功し、過去11年で最高の営業利益を達成した。一方、堀田丸正(株)(TSR企業コード:291028470、東証2部)は、洋装事業で過剰在庫を一括処理し営業赤字に転落した。ただ、洋装以外の事業は黒字化しており、来期(2020年3月期)以降に道筋をつけた。
(株)ワンダーコーポレーション(TSR企業コード:280197969、JASDAQ)は、不採算店舗の減損処理や閉店費用の引当てなど構造改革費用で48億円の特別損失を計上し、51億5,900万円と大幅な当期純損失となった。夢展望(株)(TSR企業コード:57 5142308、マザーズ)は、有形固定資産の減損等で1億7,900万円の営業損失を計上した。
ライザップGは2018年10月以降、グループ会社の売却や事業統合、店舗の統廃合などの構造改革に着手。瀬戸社長は、「赤字は2回出せない。損失を出し切る」と語り、グループ各社は思い切った構造改革の実施で当初予想より営業減益となった企業が大半を占めた。
ライザップGの1社と取引のある企業は、今回の構造改革に一定の理解を示した上で、「事業の見直しや店舗のリニューアルをした直後は業績が好転する。この業績を維持できるかが重要だ」と引き続き動向を注視する。ライザップGは、構造改革による赤字計上は「一過性」としているが、今後も改善した業績を維持できるか注目される。

RIZAPグループ連結上場子会社の業績



(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年5月23日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ