• TSRデータインサイト

maneoマーケット、社長の退任やスポンサー選定など経営体制の見直し検討

 ソーシャルレンディング最大手のmaneoマーケット(株)(TSR企業コード:297202863、千代田区)は3月29日、代表取締役社長の瀧本憲治氏の役員からの退任やスポンサー企業の選定など全般的な経営体制の見直しの検討を進めていることを公表した。
 maneoマーケットは2018年7月、ファンドの虚偽記載などで金融庁から業務改善命令を受けていた。同年12月、業務改善に対する助言などを行う経営改善委員会が組織され、今回、経営改善に向けた提言書の骨子をmaneoマーケットは受け取った。
 提言書では、投資家保護が徹底される経営体制の構築や営業者及び個別の投資案件に対する審査の厳正化、投資家への正確な開示、業務改善計画に沿った対応、営業者によるファンド資金分配の適切な対応などをあげている。
 さらに提言書には瀧本社長の業務へのけん制もあげられている。そのため、maneoマーケットは瀧本社長の退任と同氏が保有する株式を売却することを検討。株式を売却するスポンサー企業の選定を進めていることも明らかにした。
 スポンサーには金融商品取引業者か金融商品取引法に精通した経営陣を有し、現経営陣と利害関係を有しないことなどの選定基準に沿ってすでに複数のスポンサー企業からの提案を検討しているという。
 maneoマーケットは3月8日、投資家から訴訟が提起されたほか、多発するファンドの延滞などが影響して信用が低下している。業界最大手ソーシャルレンディング業者として、社長退任やスポンサー選定など抜本的に管理態勢を変更し、信頼回復を目指していく。


 TSR情報とは

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ