• TSRデータインサイト

突然の解雇通告で注目のゲーム会社 「事業譲渡に向け交渉中」

複数の社員による「解雇された」のツイート

 2月26日夜、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「Twitter」などで、都内のソーシャルゲーム会社に勤務する複数の社員が「きょうで解雇された」と相次いで投稿した。解雇に関するツイートは注目を集め、27日昼までにリツイート数が1万8000を超える事態となった。
27日午前、このソーシャルゲーム会社A社の代表は東京商工リサーチ(TSR)の取材に応じた。A社代表は、業績不振などを理由に「今春リリース予定だったゲームのサービス開始を延期せざるを得なくなった」と話し、「あらゆる方策を講じている最中」と説明した。
Twitterのタイムライン上には、「倒産した」や「破産した」などの投稿がみられるが、A社代表は「清算や法的手続きはとっておらず、現在、ゲーム事業や株式の譲渡を同社に関心を寄せる企業と交渉中」とコメントした。

「事業譲渡」に向け交渉

 社員の解雇通告に関して、関係筋では「書面でなく、26日に口頭で説明した」と話している。A社代表は、事業の譲渡内容により「会社自体の存続」、「従業員の雇用維持を含めた事業内容の存続」などで今後の可能性を残していると説明。こうしたことから口頭での伝達にとどまったとみられる。

ネットでの反応に多数の問い合わせ

 26日夜のTwitterへの投稿では、複数の従業員が会社から解雇通告を受けて悲痛な心境を吐露していた。いずれも社名を伏せた投稿だったため、27日朝からゲーム関係企業を中心にTSRに多くの問い合わせが寄せられていた。
 こうしたTwitter上の注目を踏まえ、A社代表は「多くの皆様にご心配をお掛けして申し訳ない。今、社員の雇用や開発中のタイトルを含め(譲渡を)交渉している。少し時間を要するが、何とか良い形でまとめられるよう進めたい」とコメントしている。

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

政策金利引き上げ 「1年は現状維持」が59.6% すでに「上昇」が52.0%、借入金利は上昇局面に

企業の59.6%が、これ以上の政策金利の引き上げに「待った!」を希望していることがわかった。今後の望ましい政策金利の引き上げ時期は、「向こう1年は現状維持」が59.6%で最多だった。「引き下げ」も23.6%あり、企業経営の観点では利上げを望む声は少数(16.6%)にとどまった。

2

  • TSRデータインサイト

中小企業の12.2%が事業資金を個人名義で調達 保証債務に上乗せ負担、債務整理や廃業を複雑に

事業資金を代表者名義で調達したことのある中小企業は12.2%に達することがわかった。政府や金融界は「経営者保証ガイドライン」(適用開始2014年2月)や「事業再生ガイドライン」(同2022年4月)などを通じ、企業が抱える債務を整理する際に個人保証が足かせにならないよう取り組んでいる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年「早期・希望退職募集」は 1万7,875人 、リーマン・ショック以降で3番目の高水準に

2025年の「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は43社(前年57社)で、募集人数は1万7,875人(同78.5%増)に達したことがわかった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年7-9月の客室単価 1万6,975円 稼働率80%超え 人手不足の解消が課題

ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年7-9月期の平均客室単価は、1万6,975円(前年同期比8.9%増)で前年同期を上回った。7-9月期で、13ブランドの平均が前年を上回るのは3年連続。平均稼働率は83.9%で前年同期を2.9ポイント上回り、 稼働率も3年連続で上昇している。

5

  • TSRデータインサイト

【最新決算】 私立大学、半数以上が赤字に転落 売上高トップは順天堂、利益トップは帝京大学

全国の私立大学を経営する545法人のうち、半数を超える287法人が直近の2025年3月期決算で赤字だったことがわかった。  

TOPへ