• TSRデータインサイト

大塚家具 企業連合などが76億円を出資へ、ヤマダ電機との提携も発表

 (株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、江東区、大塚久美子社長)は2月15日、2018年12月期の決算(非連結)を発表した。旗艦店の販売が低迷し3期連続の当期損失と業績不振が続いている。
同時に業務・資本提携を発表した。(株)ハイラインズ(TSR企業コード:022392530、法人番号: 8011001112809、渋谷区)が営業者の匿名組合や米系ファンドのEastmore Global, Ltd(ケイマン諸島)による第三者割当増資などから総額76億4,877万円を調達する予定だ。また、大手家電量販店のヤマダ電機(株)(TSR企業コード:270114270、群馬県)と業務提携することも公表。課題だった財務基盤と販売の強化を進め、事業再生を目指していく意向。大塚久美子社長は社長を続投する方針だ。
昨年12月、中国の家具小売大手「居然之家(イージーホーム)」と業務提携している。また、ECビジネスが豊富なハイラインズとの業務提携により、EC販売や中国市場の強化を進める。その経営方針を評価し、米系ファンドが出資に参加した格好だ。
大塚家具は2018年8月の中間決算の発表でGC注記(継続企業の前提に関する注記)を記載し、2018年12月期本決算でもGC注記の記載は続いている。
2018年12月期(非連結)の売上高は前期比で9.0%減の373億8,800万円と3期連続の減収。主力の大型店舗の不振や売り場面積の縮小などが響き、好調だった「在庫一掃セール」では補えなかった。
当期損失は32億4,000万円と赤字幅は縮小したが、3期連続の赤字だった。販売の落ち込みとたな卸資産評価損の発生などが影響した。
多額の赤字計上により、2018年12月期の純資産は127億2,900万円(前期末176億4,800万円)まで落ち込んだ。一方、期末の現預金は31億9,518万円(前期末18億678万円)と増加した。
2019年12月期の業績予想(通期)は、不確定な要素があるため、現段階では合理的な予想値の算定を行うこと は困難であると判断し、未定としている。

大塚家具 企業連合などが76億円を出資へ、ヤマダ電機との提携も発表

大塚家具 企業連合などが76億円を出資へ、ヤマダ電機との提携も発表

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年2月18日号掲載予定記事を再編集)

 TSR情報とは

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の秀和グループ、9億円の債務超過

6月17日に東京地裁から破産開始決定を受けた(株)秀和グループ(TSRコード:027747050、江東区)の財務内容が一部判明した。

2

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

3

  • TSRデータインサイト

倒産データからみる「倒産が多い住所」 ~ 一等地のイメージと与信リスク ~

「倒産が多発する住所」は、現代のビジネスモデルの結果だ。ネット全盛期のいま、企業の実体が見えにくいのは普通なのかも知れない。だが、そんな風潮のなか、登記上住所の一等地に惑わされず経営実体をいかに見極めるか。ここでもまた、外形に惑わされない“目利き力”が問われている

4

  • TSRデータインサイト

【2026年3月期決算】役員報酬額1億円以上の開示 過去最多の934人に 社数も387社で最多を更新 上位5人中、外国人4人

2026年3月期決算の上場企業2,198社のうち6月26日12時までに有価証券報告書の提出を確認できたのは9割(90.7%)の1,995社だった。例年と異なり株主総会前に有価証券報告書を提出する上場企業が増えた。報酬額1億円以上の役員を開示した企業は387社、人数は934人で前年の364社・887人を上回った

5

  • TSRデータインサイト

環境経営総合研究所の「粉飾の手口」

(株)環境経営総合研究所(TSRコード: 294046615、渋谷区、以下ERI)が3月26日、東京地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ(TSR)が独自入手した資料や関係者が「実際の売上は100分の1程度」と語る粉飾の実態がみえてきた。

TOPへ