• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

ケフィア事業振興会の被害者弁護団が結成

 (株)ケフィア事業振興会(TSR企業コード:298080745、東京都千代田区、以下ケフィア)と、関連のかぶちゃん農園(株)(TSR企業コード:296009326、長野県)などケフィアグループが昨年11月ごろから多数の会員と金銭トラブルになっている問題で7月10日、消費者被害に取り組む弁護士有志が「ケフィアグループ被害対策弁護団」を組成した。
被害弁護団の団長には、リンク総合法律事務所の紀藤正樹弁護士が就任した。弁護団は着手金を抑え、ケフィアグループに対する被害回復の請求や訴訟などを会員から受任し、被害救済を目指す意向だ。
弁護団の事務局次長を務める中森麻由子弁護士(リンク総合法律事務所)は東京商工リサーチの取材に対し、「何らのリスクの説明もないまま不特定多数から金銭の出資を募ること自体、金融商品取引法等に違反する疑いが強い。支払いが滞った後も次々と出資を募るパンフレットを送付し、返済期限を延期する書面に署名させようとするなど、問題が多いと言わざるを得ない。少しでも出資した方々の被害回復につながればいい」とコメントした。

ケフィアは、健康食品の通信販売を手掛けているが、通販とは別に会員向けに買戻特約付き売買契約や金銭消費貸借契約を結び、半年から数年を期間とした配当や利息が付く商品の販売も行っていた。
数万人に及ぶ会員がこれら商品の契約しているとみられるが、一部会員へ昨年11月ごろから支払いが遅延し、現在も解消できない状態だ。
支払い遅延に関してケフィアは「システムの入れ替えに伴うもの」と説明。会員の一部はケフィアへ仮差押や返金を求める訴訟を起こし、トラブルが表面化していた。
国民生活センターによると、ケフィア関連の相談件数は今年1月から5月までで537件に達し、急増している。
また、ケフィアを通じて一部会員が取得した太陽光パネルを含む太陽光発電所の土地や賃借権を他社へ売却したり譲渡するなど、資産を現金化する動きもみられる。

ケフィア事業振興会の本社ビル(真ん中の白い建物)

ケフィア事業振興会の本社ビル(真ん中の白い建物)

被害弁護団は、ケフィアの破産申立や刑事告発も検討するという。情報は随時、弁護団のホームページで公表していく考え。ケフィア問題は新たな局面を迎えており、ケフィアの今後の対応が注目される。

「ケフィアグループ被害対策弁護団」の概要
住所:東京都千代田区麹町4-7
電話:03-3261-3037
HP:http://kefir-higaibengo.com/

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年7月12日号掲載予定「Weekly Topics」を再編集)

 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ