• TSRデータインサイト

6月20日に「はれのひ」の債権者集会が開催、篠﨑社長は欠席か

6月20日に横浜市内で債権者集会

 今年1月8日の「成人の日」。一生に一度の晴れ舞台の日に突然、事業を停止した、はれのひ(株)(TSR企業コード:872372723、横浜市西区、篠﨑洋一郎社長)。破産手続き中のはれのひの債権者集会が6月20日、横浜市内で開催される。集会には成人式を台無しにされた新成人や親族、多くの債権者が遠方から駆けつけるとみられる。だが、肝心の篠﨑社長が出席しない可能性もあることが東京商工リサーチ(TSR)の取材でわかった。
 現在、篠﨑社長は海外にいるとみられるが、関係者も連絡がつかないという。集会に欠席すれば改めて非難を浴びそうだ。
 多くの被害者を巻き込んだ(株)てるみくらぶ(TSR企業コード:296263001、東京都)の山田千賀子社長も、債権者集会に出席し被害者の前で質疑に対応した。涙を流した姿は記憶に新しい。
 はれのひの篠﨑社長は騒動前から身を隠し、横浜地裁より破産開始決定を受けた1月26日に初めて公の場に姿を現した。謝罪会見では連絡が取れなかった理由を問われ、「知人のところにいた。隠れるつもりはなかった」との弁明に終始した。

債権者集会の欠席は「異例」

 債権者集会では、破産管財人により破産手続きの進捗報告がなされ、社長が債権者の意見や質問に答えることもある。社長が集会を欠席するのは異例で、社長自ら騒動の顛末を語ることを期待して全国各地から集まる被害者や債権者は納得できないだろう。
 破産管財人の増田尚弁護士(多摩川法律事務所)はTSRの取材に対し、「債権者集会に社長が不在でも破産手続きに影響しない。だが、仮定の話だが、もし社長が欠席すれば異例の事態だ」とコメント。社長個人の破産についても、「何も聞いてない」(破産管財人)状態で、まだ真相は明らかになっていない。


篠﨑社長(1月26日撮影)

篠﨑社長(1月26日撮影)


 

6月20日の債権者集会に篠﨑社長が出席するか予断を許さない。帰国後にどんな展開が待ち受けているかわからないが、被害者に向け発言できる機会は多くない。ここで語らないと破産事件の真相は封印され、傷ついた被害者の気持ちは救われない

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年6月19日号掲載予定「取材の周辺」を再編集)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「建設コンサルタント」 の業績拡大 ~ 災害対策や老朽化修繕など、安全対策が寄与 ~

2025年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損による大規模な道路陥没事故から1年が経過した。事故を機に普段何気なく利用するインフラの老朽化を身近に感じた人も多いだろう。工事を直接担うのは建設会社だがその裏で設計監理する土木工事の「建設コンサルタント」の業績が好調だ

2

  • TSRデータインサイト

病院経営の法人、採算悪化で赤字法人が5割に迫る 収入は微増、利益はコロナ禍から1兆円以上の大幅減

全国で「病院」を経営する6,266法人の直近決算は、約半数にのぼる3,021法人(構成比48.2%)が赤字だったことがわかった。赤字法人率はコロナ禍以降、3年連続で上昇した。

3

  • TSRデータインサイト

2月の「人手不足」倒産 「求人難」が3.3倍に急増 従業員の採用と賃上げで中小企業は苦悩強まる

2026年2月の「人手不足」倒産は47件(前年同月比147.3%増)で、2025年9月の48件以来、5カ月ぶりに40件台に乗せた。2026年1-2月累計は83件(前年同期比45.6%増)で、同期間では調査を開始した2013年以降、最多だった前年の57件を大きく上回り、増勢を強めている。

4

  • TSRデータインサイト

2月の「ゼロゼロ融資」利用後倒産は27件 返済開始の最後のピークを控え、今後増勢の懸念も

2026年2月の「ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)」を利用した企業の倒産は、27件(前年同月比18.1%減)で、2カ月連続で前年同月を下回った。

5

  • TSRデータインサイト

2月の「税金滞納」倒産は10件、3カ月ぶりに減少 10件すべて破産、税金滞納が経営再建の障害に

2026年2月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、10件(前年同月比33.3%減)だった。3カ月ぶりに前年同月を下回り、2月としては2年連続で減少した。

TOPへ