• TSRデータインサイト

東レ、子会社のデータ偽装品の出荷先は13社

 11月28日、東レ(株)(TSR企業コード:291101356、東京都、日覺昭廣社長、東証1部)は「子会社による製品データの書き換えについて」をリリースし、同日、日覺社長が記者会見した。
 リリースによると、子会社の東レハイブリッドコード(株)(TSR企業コード:570137861、鈴木信博社長、愛知県)が製品の検査データを不正に書き換えていた。偽装期間は2008年4月~2016年7月で、データ偽装による出荷は149件という。
 偽装製品の出荷先は13社。国内タイヤメーカーが大半だが、東レの担当者は東京商工リサーチ(TSR)の取材に対し、「日系メーカーがほとんどだが、一部韓国系メーカーも含まれる。個社名について当社からは公表していない」とコメントした。業績への影響については、「149件の出荷額は合計約1億5,000万円で、東レグループ全体からすると極めて小さい」との認識を示した。
 TSRのデータベースでは、東レハイブリッドコードの仕入先(1次・2次)は延べ102社、販売先は同136社。出荷製品の安全性について、東レの担当者は「(出荷先より)性能上および製品安全上の問題があるとの指摘は受けていない」とコメントした。また、「13社へのお詫びと説明はほぼ終え、11月末までにすべて完了させる予定だ。説明を終えた先のうち一部で(安全性確認が)調査中」と対応を説明したうえで、今回のデータ偽装品は「ISOやJISの認定品ではない」と話した。
 東レハイブリッドコードの2017年3月期の業績は、2期連続減収で売上高51億6,900万円、経常利益1億4,300万円、当期純利益8,000万円。純資産は20億5,400万円、総資産は43億9,700万円となっている。

 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2017年11月30日号掲載予定「SPOT情報」を転載)

 TSR情報とは

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ