• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

神戸製鋼所のデータ偽装製品の安全性確認、海外企業への納品分が進まず

 11月10日、(株)神戸製鋼所(TSR企業コード660018152、東証1部、兵庫県)は一連のデータ偽装問題が発覚後、4度目となる「安全性の検証状況の進捗」を公表した。神戸製鋼所グループは、延べ525社にデータ偽装製品を納入している。初回となる10月26日に、525社のうち437社で「安全」(当面問題なし、安全確度が高いを含む)を確認したと公表した。88社は安全確認がとれておらず、このうち26社が海外企業分だった。
 11月10日公表分では、安全が確認された先は474社まで増加した。しかし、未確認の51社のうち海外企業は22社にのぼり、国内企業に比べ海外分の進捗が遅れていることを浮き彫りとした。この理由について神戸製鋼所の担当者は11月16日、「(国内と比べて海外は)相対的には遅れているように見えるが、特段の理由は聞いていない」と話している。神戸製鋼所は、今後も適宜「安全性の検証状況の進捗」を公表する方針。
 データ偽装に関連して、真岡製造所や長府製造所、神鋼メタルプロダクツ(株)(TSR企業コード:880118580、福岡県)でもJIS(日本工業規格)に関する法令違反の疑いがあると一部で報じられている。これについて神戸製鋼所の担当者は11月15日、「認証機関の審査を受けている段階。進捗状況の詳細は言えないが、違反の場合は法令違反にあたるので速やかに開示する」とコメントした。


神戸製鋼所の本社

神戸製鋼所の本社
 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2017年11月17日号掲載予定「取材の周辺」を再編集)

 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ