全国企業倒産状況

2026年7月の全国企業倒産1,028件

7月の企業倒産 13年ぶり1,000件超の高水準、「人件費高騰」が2.1倍


 2026年7月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)は、件数が1,028件(前年同月比6.9%増)、負債総額は2,363億1,200万円(同41.4%増)だった。
 件数は、2カ月連続で1,000件を超え、今年最多を更新した。2カ月以上連続して1,000件を超えたのは、2012年2-5月以来、14年2カ月ぶり。また、7月では2013年(1,025件)以来、13年ぶりの高水準となった。
 負債総額は、5カ月連続で前年同月を上回り、2025年12月以来、7カ月ぶりに2,300億円を超えた。負債10億円以上は19件(前年同月27件)と減少したが、クレジットカード決済代行の(株)全東信(大阪、破産)の1,151億6,400万円が負債を押し上げた。1,000億円以上は、2025年12月の(株)ドローンネット(東京、負債1,445億円)以来、7カ月ぶり。
 ただ、同1億円未満は795件(前年同月比11.8%増)で、全体の約8割(77.3%)を占め、依然として小・零細規模の倒産を中心に推移している。

 2026年7月の企業倒産は、2カ月連続で1,000件を超え、ことし最多を記録した。1-7月累計は6,374件(前年同期比7.1%増)と増勢を強め、2026年は2012年の1万2,124件以来、1万1,000件を超える可能性が強まった。
 これから資金需要が活発になる時期を迎え、企業倒産は増勢を強める可能性が高い。

企業倒産月次推移


・形態別件数:破産の構成比は今年最低の90.0%
・都道府県別件数:前年同月を上回ったのが25都道県、減少が21府県、同数が兵庫県の1県
・負債額別件数:負債1億円未満の構成比77.3%。1,000億円以上が7カ月ぶりに発生
・業種別件数:情報サービス・制作業、飲食料品小売業などが増加
・従業員数別件数:従業員10人未満の構成比89.9%、7か月ぶりに80%台に低下
・中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)の構成比:17カ月連続で100.0%
・「人手不足」関連倒産:月間最多の63件(前年同月45件)。「人件費高騰」36件(同17件)が2.1倍に増加。「従業員退職」19件(同11件)、「求人難」8件(同17件)
・「物価高」倒産:93件(同77件)で、8カ月連続で前年同月を上回り、2022年以降で最多
・「ゼロゼロ融資」利用後の倒産:33件(同38件)で今年最多も、7カ月連続で前年同月を下回る

◇倒産データ分析:https://www.tsr-net.co.jp/news/data_analysis/index.html

産業別倒産動向 10産業のうち、7産業で前年同月を上回る

 2026年7月の産業別件数は、10産業のうち、7産業で前年同月を上回った。
 最多はサービス業他の342件(前年同月比0.5%減)で、2カ月ぶりに前年同月を下回った。月次倒産に占める構成比は33.2%(前年同月35.7%)だった。
 このほか、製造業87件(前年同月比17.9%減)と不動産業26件(同23.5%減)が、それぞれ2カ月ぶりに前年同月を下回った。
 一方、情報通信業52件(同62.5%増)が5カ月連続、小売業139件(同24.1%増)と運輸業41件(同2.4%増)が3カ月連続、農・林・漁・鉱業17件(同6.2%増)と建設業200件(同9.8%増)、卸売業122件(同28.4%増)、金融・保険業2件(前年同月ゼロ)が2カ月連続で、それぞれ前年同月を上回った。特に、建設業は2013年10月(223件)以来、12年9カ月ぶりに200件台に増加し、引き続き資材高や職人不足が深刻化している。また、卸売業、小売業、情報通信業が、今年最多の件数となった。


2026年7月 産業別倒産状況

主要産業倒産件数推移

主なサービス業他 倒産状況

主なサービス業他 倒産月次推移

地区別倒産動向 9地区のうち、5地区で前年同月を上回る

 2026年7月の地区別件数は、9地区のうち、5地区で前年同月を上回った。
 九州114件(前年同月比11.7%増)が3カ月連続、北海道36件(同33.3%増)と東北64件(同33.3%増)、関東372件(同14.4%増)、中部144件(同12.5%増)が2カ月連続で、それぞれ前年同月を上回った。
 一方、北陸20件(同25.9%減)が7カ月ぶり、四国14件(同12.5%減)が3カ月ぶり、近畿219件(同7.9%減)と中国45件(同10.0%減)が2カ月ぶりに、それぞれ前年同月を下回った。

2026年7月 都道府県別倒産

※地区の範囲は以下に定義している。
東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨)
中部(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)
北陸(富山、石川、福井)
近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
中国(広島、岡山、山口、鳥取、島根)
四国(香川、徳島、愛媛、高知)
九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

当月の主な倒産

[負債額上位5社]
1.(株)全東信/大阪府/クレジットカード決済代行/1,151億6,400万円/破産
2.アエラホーム(株)/東京都/注文住宅施工・販売/61億6,100万円/民事再生法
3.カフカ(株)/愛知県/婦人服・子供服企画販売/60億円/破産
4.(株)MAKE VALUE/東京都/アンティーク家具ほか販売/48億2,300万円/民事再生法
5.東日本流通(株)/千葉県/一般貨物自動車運送業/46億円/民事再生法

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