全国企業倒産状況

2008年(平成20年)[1-12月] 全国企業倒産状況

Xアイコン
facebookアイコン
倒産件数 1万5,646件
負債総額 12兆2,919億5,300万円
前年比(件数) +11.0%(14,091件)
前年比(負債) +114.5%(5,727,948百万円)

(負債総額1,000万円以上の倒産を集計、%は小数点2位以下切捨)

倒産件数が前年比11.0%増の1万5,646件、5年ぶりの1万5,000件超え

2008年(平成20年)の全国企業倒産(負債総額1,000万円以上)は1万5,646件、負債総額は12兆2,919億5,300万円となった。

 倒産件数は、前年比11.0%増で、増加率が2000年(前年比22.2%増)以来の2ケタ増となった。さらに3年連続前年比増加で、2003年(1万6,255件)以来5年ぶりに1万5,000件を上回った。
負債総額は、前年比114.5%増で、2003年以来5年ぶりに10兆円を上回り、戦後7番目の規模になった。要因としては歴代2番目の大型倒産となったリーマン・ブラザーズ証券(株)と関連3社の負債合計が、負債総額全体の約4割を占めたことが挙げられる。さらに負債100億円以上の大型倒産が、同71.4%増の108件など大型倒産多発も影響した。
このほか上場企業倒産(上場廃止後の倒産を除く)が2002年(29件)を上回り、戦後最多の33件発生にした。


産業別

倒産件数、10産業のうち9産業で前年比増加

 増加率は、金融・保険業50.7%増(71→107件)、運輸業39.5%増(447→624件)、情報通信業24.5%増(374→466件)、不動産業24.1%増(463→575件)、製造業15.7%増(2,022→2,341件)、建設業11.1%増(4,018→4、467件)、卸売業8.3%増(2,054→2、226件)、サービス業他7.2%増(2,713→2,911件)、小売業0.1%増(1,839→1,842件)の順。これに対して減少は、農・林・漁・鉱業3.3%減(90→87件)のみ。

産業別分類 件数(件) 負債額(百万円)
農・林・漁・鉱業 87 33,882
建設業 4,467 1,276,528
製造業 2,341 984,673
卸売業 2,226 607,855
小売業 1,842 379,983
金融・保険業 107 5,488,515
不動産業 575 2,079,252
運輸業 624 162,153
情報通信業 466 208,656
サービス業他 2,911 1,070,456
合計 15,646 12,291,953
  • ※業種分類のコード改訂(日本標準産業分類に基づく)に伴い、弊社データベースは2004年1月度より新業種分類に移行。このため、産業別分類は従来の9産業から10産業に変更している。各数値は新業種コードに基づく。

地区別

倒産件数、8年ぶりに9地区すべてで前年比増加

 増加率は、北陸28.1%増(341→437件)、中国24.2%増(602→748件)、北海道22.1%増(601→734件)、東北16.9%増(781→913件)、九州13.8%増(1,303→1,484件)、関東12.4%増(4,837→5,441件) 、四国8.1%増(380→411件)、近畿4.6%増(3,750→3,926件)、中部3.7%増(1,496→1,552件)の順。このうち東北・関東・中国・九州は、全県で前年比増加となった。
また都道府県別倒産件数では、前年同月を上回ったのが41都道府県、減少が5県、同数が1県となった。

  • 北海道:件数が6年ぶりに700件を上回る
  • 東北:全体の件数が5年ぶりに900件を上回る、県別件数では全県で前年比増加
  • 関東:全体の件数は5年ぶりに5,000件を上回る、県別件数では全都県で前年比増加
  • 中部北陸:中部の件数は5年ぶりに1,500件を上回る、北陸の件数は、5年ぶりに400件を上回る。県別件数では、静岡、愛知、富山、石川で前年比増加
  • 近畿:全体の件数は4年連続前年比増加、県別件数では奈良を除き前年比増加
  • 中国:全体の件数は5年ぶりに700件を上回る、県別件数では全県で前年比増加
  • 四国:全体の件数は5年ぶりに400件を上回る、県別件数では高知を除き前年比増加
  • 九州:全体の件数は3年連続前年比増加、県別件数では全県で前年比増加
都道府県 件数(件) 負債額(百万円)
北海道 734 241,423
東北 913 311,683
青森 135 54,700
岩手 117 53,600
宮城 188 57,371
秋田 127 35,623
山形 145 26,616
福島 201 83,773
関東 5,441 8,637,346
茨城 209 51,848
栃木 174 136,174
群馬 190 73,220
埼玉 586 144,150
千葉 388 78,715
東京 2,900 7,704,837
神奈川 693 337,319
新潟 191 63,521
山梨 110 47,562
中部 1,552 500,950
長野 189 52,779
岐阜 207 95,906
静岡 302 78,363
愛知 718 213,678
三重 136 60,224
北陸 437 196,737
富山 148 56,303
石川 155 89,097
福井 134 51,337
近畿 3,926 1,117,377
滋賀 180 55,384
京都 526 90,851
大阪 2,148 687,786
兵庫 747 229,024
奈良 165 27,172
和歌山 160 27,160
中国 748 498,181
鳥取 79 29,159
島根 83 22,272
岡山 199 45,736
広島 267 354,447
山口 120 46,567
四国 411 115,913
徳島 73 14,648
香川 116 36,387
愛媛 144 44,884
高知 78 19,994
九州 1,484 672,343
福岡 545 186,224
佐賀 94 14,239
長崎 178 128,801
熊本 179 61,079
大分 139 63,876
宮崎 107 80,448
鹿児島 144 65,075
沖縄 98 72,601
合計 15,646 12,291,953
  • ※地区の範囲は以下に定義している。
    関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨)
    中部(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)
    北陸(富山、石川、福井)
    近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
  • 形態別:破産件数が過去最多の9,351件
  • 原因別:販売不振が5年ぶりに1万件を上回る
  • 地区別:倒産件数が8年ぶりに9地区すべてで前年比増加
  • 企業倒産に伴う従業員被害者数は15万2,574人、5年ぶりに15万人を上回る
  • 資本金別:1億円以上が前年比46.7%増の389件、5年ぶりに300件を上回る
  • 業歴別:業歴30年以上の企業倒産構成比が最近10年間で最高の28.3%
  • 中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)は、前年比10.7%増の1万5,523件

当年の主な倒産

  • リーマン・ブラザーズ証券(株)/東京都/証券業/3,431,400百万円/民事再生法
  • リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(株)/東京都/持株会社/515,973百万円/民事再生法
  • リーマン・ブラザーズ・コマーシャル・モーゲージ(株)/東京都/貸金業/384,458百万円/民事再生法
  • サンライズファイナンス(株)/東京都/貸金業/363,953百万円/民事再生法
  • 大和生命保険(株)/東京都/生命保険業/269,500百万円/会社更生法

禁・転載・複写

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ