全国企業倒産状況

2019年6月の全国企業倒産734件

2019年6月の倒産

倒産件数が734件 7カ月ぶりに700件台に増加

 2019年6月度の全国企業倒産(負債額1,000万円以上)は、件数が今年最多の734件(前年同月比6.3%増)、負債総額は今年最少の869億5,700万円(同60.3%減)だった。
倒産件数は1月以来、5カ月ぶりに前年同月を上回り、2018年11月(718件)以来、7カ月ぶりに700件台に乗せた。6月度としては1990年以降で2017年(706件)に次いで、4番目の低水準。
負債総額は大幅に減少し、3カ月ぶりに前年同月を下回った。6月度で負債が1,000億円を下回ったのは、1989年(814億6,900万円)以来、30年ぶり。負債の大幅な減少は、前年同月に日本唯一の石油・天然ガスの海洋掘削会社、日本海洋掘削(株)(東証1部、負債904億7,300万円)と関連会社(負債321億500万円)が会社更生法の適用を申請した反動。負債100億円以上の倒産はゼロ(前年同月3件)、同10億円以上50億円未満8件(同18件)、同1億円未満は560件(同526件、構成比76.2%)と、小口倒産を中心に推移した。

企業倒産月次推移


  • 「人手不足」関連倒産41件(前年同月37件)、このうち「求人難」型が10件
  • 形態別:破産が634件で、構成比は86.3%
  • 都道府県別件数:前年同月を上回ったのが26都道県、減少18府県、同数3県
  • 負債別:負債1億円未満の構成比が76.2%、100億円以上の大型倒産が3カ月ぶりに発生なし
  • 従業員数別:5人未満の構成比が74.2%。10人未満の構成比は2カ月連続で前年同月を下回る
  • 業種別:道路貨物運送業(14→26件)、繊維工業(8→14件)、飲食料品卸売業(15→24件)、老人福祉・介護事業(9→13件)などで増加
  • 中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)が、4カ月連続で構成比100%

産業別 最多はサービス業他の224件、10産業のうち、8産業で前年同月を上回る

 2019年6月の産業別倒産件数は、10産業のうち、8産業で前年同月を上回った。
燃料費の高止まりや、人手不足が懸念される運輸業は30件(前年同月比42.8%増)で、4カ月連続で増加し、2016年11月(30件)以来、31カ月ぶりに30件台となった。また、建設業が133件(前年同月比12.7%増)で、2カ月ぶりに前年同月を上回り、2018年7月以来の130件台。小売業(同14.9%増)と卸売業(同6.3%増)が各100件で、小売業は5カ月ぶり、卸売業は8カ月ぶりに前年同月を上回った。そのほか、製造業が90件(同3.4%増)で7カ月ぶり、情報通信業が31件(同14.8%増)で5カ月ぶり、農・林・漁・鉱業が6件(同100.0%増)で2カ月ぶり、金融・保険業が3件(同50.0%増)で7カ月ぶりに増加した。
一方で、サービス業他が224件(同2.1%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回り、飲食業(78→66件)での減少が目立った。さらに、不動産業が17件(同22.7%減)で、2カ月連続で前年同月を下回った。

2019年6月の産業別倒産

産業別倒産月次推移

地区別 9地区のうち、7地区で前年同月を上回る

 2019年6月の地区別件数は、9地区のうち、7地区で前年同月を上回った。
四国は20件(前年同月比42.8%増)で、4カ月連続の増加。北陸22件(同46.6%増)は3カ月連続、東北33件(同6.4%増)、中国34件(同70.0%増)、九州59件(同11.3%増)は2カ月連続、北海道25件(同31.5%増)は10カ月ぶり、関東278件(同11.6%増)は2カ月ぶりに前年同月を上回った。四国は飲食料品製造業などの製造業(1→5件)や飲食業などのサービス業他(3→7件)などで増加。東北は建設業(5→12件)、中国は飲食業などのサービス業他(4→13件)、九州は建設業(5→15件)、北海道は卸売業(3→6件)、小売業(2→5件)、建設業(1→4件)、関東は運輸業(6→14件)、小売業(24→31件)で増加が目立った。一方、減少は中部が89件(前年同月比17.5%減)で6カ月連続、近畿174件(同3.8%減)が5カ月連続で減少した。
増加が減少を上回るのは2カ月連続で、7地区の増加は今年最多。

2019年6月の都道府県別倒産

地区の範囲は以下に定義している。

  • 東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
  • 関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨)
  • 中部(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)
  • 北陸(富山、石川、福井)
  • 近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
  • 中国(広島、岡山、山口、鳥取、島根)
  • 四国(香川、徳島、愛媛、高知)
  • 九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

当月の主な倒産

[負債額上位5社]

  1. (株)ラストステージ/福島県/カジュアル衣料・雑貨小売/66億9,200万円/特別清算
  2. マザウェイズ・ジャパン(株)/東京都/子供服販売/59億6,000万円/破産
  3. マスタードシード(株)/東京都/PC部品・周辺機器販売/20億5,500万円/破産
  4. (株)ヤマホン佐藤商店/北海道/水産物加工業/17億円/破産
  5. (株)TECHNICALMATE INTERNATIONAL/神奈川県/自動車販売/15億800万円/破産

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