• TSRデータインサイト

リーガル、在宅勤務で革靴の販売不振、100名の希望退職募集と子会社を解散へ

2021年3月期(連結)は26億円の赤字見通し

 革靴大手の(株)リーガルコーポレーション(TSR企業コード:291143717、JASDAQ)は2月15日、約100名の希望退職者の募集を行うと発表した。50歳以上の社員及び再雇用社員が対象で、退職日は4月30日を予定している。また、製造子会社の解散も発表。子会社に在籍している全社員48名も4月20日、退職する。いずれも規定の退職金に特別退職金を加算するほか、希望者に再就職支援も行う。

 リーガルの2021年3月期(連結)の最終利益は26億円の赤字見通しで、新型コロナの影響により在宅勤務が浸透し革靴の販売が苦戦している。そのため、効率的な組織・人員体制の実現を目指す。

 今年4月30日に解散を予定している連結子会社は米沢製靴(株)(TSR企業コード:291889310、千葉県浦安市)。リーガルによると、近時は生産能力が販売予想量を上回っているため、抜本的な生産能力の削減が課題となっていた。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

私立大学の経営、売上トップは(学)順天堂 赤字企業率5割に迫る、損益は地域格差が鮮明に

私立大学を経営する全国の543法人のうち、約半数の253法人が2024年決算で赤字だった。赤字企業率は46.5%にのぼり、前期(40.8%)から5.7ポイント上昇し、5割に迫った。

2

  • TSRデータインサイト

企業倒産、破産の割合が9割超で過去最大 ~ 背景に「手形減少」と「準則型私的整理」 ~

企業倒産のうち、破産の構成比が90.3%に達し、過去最大を記録した。民事再生法はわずか2.2%にとどまる。破産は、売上不振や財務内容が悪化し、再建が見通せない企業が選択する。なぜ今、破産の構成比が高まっているのか――。

3

  • TSRデータインサイト

2025年上半期 20床以上の病院倒産が急増 「病院・クリニック」倒産21件、5年連続で前年同期を上回る

病床20床以上の病院の経営が厳しさを増している。2025年上半期(1-6月)の病院・クリニックの倒産は21件(前年同期比16.6%増)だった。上半期では、コロナ禍の2020年を底に、2021年から5年連続で前年同期を上回り、1989年以降で最多の2009年同期の26件に次ぐ、2番目となった。

4

  • TSRデータインサイト

リフォーム・塗装工事の倒産が急増 ~ 点検商法などのトラブル多発 ~

リフォーム・塗装工事の倒産が急増している。2025年上半期(1-6月)の倒産は119件に達し、過去20年で最多だったリーマン・ショック後の2009年同期の111件を上回った。

5

  • TSRデータインサイト

ホテル業界 止まらない客室単価の値上げ インバウンド需要で高稼働・高単価が続く

インバウンド(訪日旅行客)需要に支えられ、ホテル業界は好調が続いている。ホテル運営の上場13社(15ブランド)の2025年3月期の客室単価は、インバウンド需要の高い都心や地方都市を中心に前年同期を上回り、稼働率も前年同期並で高水準を維持している。

TOPへ