• TSRデータインサイト

家電大手ノジマの子会社ニフティが通販のセシールを子会社化へ

 家電販売大手の(株)ノジマ(TSR企業コード:360078605、横浜市西区、東証1部)は11月26日、通信販売会社の(株)ディノス・セシール(TSR企業コード:292602987、中野区)のセシール事業を取得すると発表した。新たに設立する(株)セシールの株式を、ノジマの100%連結子会社のニフティ(株)(TSR企業コード:023386002、新宿区)が取得し、子会社化する。

 ノジマのリリースによると、「新セシールをノジマグループに迎えることで、グループにおける EC 領域の展開を加速させ、インターネットセグメントのさらなる拡大に注力していく」という。

 (株)フジ・メディア・ホールディングス(TSR企業コード:290545064、東京都港区、東証1部)の100%子会社のディノス・セシールは、「総合的に検討した結果、ニフティによる新たな経営環境下で事業を展開することが最善の選択肢であると判断した」としている。

 セシール事業を承継する新会社の(株)セシール(中野区)を12月1日に設立するほか、(株)ディノス・セシールコミュニケーションズ(TSR企業コード:802031765、沖縄県)のセシール事業と(株)セシールビジネス&スタッフィング(TSR企業コード:802004806、香川県)、賽詩麗商貿(上海)有限公司も新会社セシールが承継し、ニフティに譲渡する予定。

 ノジマとディノス・セシールの株式譲渡契約は11月26日、株式譲渡予定は2021年3月1日。


人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ 40歳未満の若手社長は、慶応義塾大学がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9,587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

2

  • TSRデータインサイト

内装工事業の倒産増加 ~ 小口の元請、規制強化で伸びる工期 ~

内装工事業の倒産が増加している。業界動向を東京商工リサーチの企業データ分析すると、コロナ禍で落ち込んだ業績(売上高、最終利益)は復調している。だが、好調な受注とは裏腹に、小・零細規模を中心に倒産が増加。今年は2013年以来の水準になる見込みだ。

3

  • TSRデータインサイト

文房具メーカー業績好調、止まらない進化と海外ファン増加 ~ デジタル時代でも高品質の文房具に熱視線 ~

東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースによると、文房具メーカー150社の2024年度 の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円と増収増益だった。18年度以降で、売上高、利益とも最高を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

ゴルフ練習場の倒産が過去最多 ~ 「屋外打ちっぱなし」と「インドア」の熾烈な競争 ~

東京商工リサーチは屋外、インドア含めたゴルフ練習場を主に運営する企業の倒産(負債1,000万円以上)を集計した。コロナ禍の2021年は1件、2022年はゼロで、2023年は1件、2024年は2件と落ち着いていた。 ところが、2025年に入り増勢に転じ、10月までの累計ですでに6件発生している。

5

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 「人手と廃材処理先が足りない」、現場は疲弊~

各地で再開発が活発だが、解体工事を支える解体業者に深刻な問題が降りかかっている。 2025年1-10月の解体工事業の倒産は、同期間では過去20年間で最多の53件(前年同期比20.4%増)に達した。このペースで推移すると、20年間で年間最多だった2024年の59件を抜いて、過去最多を更新する勢いだ。

TOPへ