• TSRデータインサイト

レオパレス21 米投資会社が支援、572億円の資金調達で債務超過解消へ

 

4-6月期は118億1500万円の債務超過に転落

 施工不良問題で揺れる(株)レオパレス21(TSR企業コード: 291293581、中野区、東証1部)は9月30日、ソフトバンクグループの米投資会社フォートレス・インベストメント・グループから第三者割当増資や融資などで572億1500万円の資金を調達すると発表した。
 債務超過の解消や界壁等の施工不備に係る補修工事費用を確保して、経営の立て直しを目指す。

 同時に発表したレオパレス21の2020年4~6月期(連結)業績は、四半期純利益が141億2300万円の赤字で、118億1800万円の債務超過に転落した。
 当初、同年4~6月期の決算発表を8月7日に予定していたが、監査手続きの遅れなどで9月11日に延期。しかし、決算業務の担当者が希望退職募集で想定以上に退職したことなどから9月30日に再延期していた。
 同年4~6月期の連結業績は、売上高が1039億8600万円(前年同期比8.2%減)、営業利益が▲68億2700万円(前年同期▲42億3500万円)、四半期純利益が▲141億2300万円(同▲57億3600万円)だった。


レオパレス0928

‌                 レオパレス21の本社(TSR撮影)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ 40歳未満の若手社長は、慶応義塾大学がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9,587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

2

  • TSRデータインサイト

内装工事業の倒産増加 ~ 小口の元請、規制強化で伸びる工期 ~

内装工事業の倒産が増加している。業界動向を東京商工リサーチの企業データ分析すると、コロナ禍で落ち込んだ業績(売上高、最終利益)は復調している。だが、好調な受注とは裏腹に、小・零細規模を中心に倒産が増加。今年は2013年以来の水準になる見込みだ。

3

  • TSRデータインサイト

文房具メーカー業績好調、止まらない進化と海外ファン増加 ~ デジタル時代でも高品質の文房具に熱視線 ~

東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースによると、文房具メーカー150社の2024年度 の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円と増収増益だった。18年度以降で、売上高、利益とも最高を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

ゴルフ練習場の倒産が過去最多 ~ 「屋外打ちっぱなし」と「インドア」の熾烈な競争 ~

東京商工リサーチは屋外、インドア含めたゴルフ練習場を主に運営する企業の倒産(負債1,000万円以上)を集計した。コロナ禍の2021年は1件、2022年はゼロで、2023年は1件、2024年は2件と落ち着いていた。 ところが、2025年に入り増勢に転じ、10月までの累計ですでに6件発生している。

5

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 「人手と廃材処理先が足りない」、現場は疲弊~

各地で再開発が活発だが、解体工事を支える解体業者に深刻な問題が降りかかっている。 2025年1-10月の解体工事業の倒産は、同期間では過去20年間で最多の53件(前年同期比20.4%増)に達した。このペースで推移すると、20年間で年間最多だった2024年の59件を抜いて、過去最多を更新する勢いだ。

TOPへ