• TSRデータインサイト

「新型コロナウイルス」の影響でマッサージ店が閉店、予約落ち込みが響く

 都内などで女性向けマッサージ店を数店舗経営する企業が、「新型コロナウイルス」による影響から3月10日、1店舗を閉店した。担当者は、「経営難で店舗を閉店する。すべてとは言わないが、90%は新型コロナウイルスの影響だ」と、東京商工リサーチの取材に無念さをにじませながら応じた。
 同社は、中国式整体や足つぼマッサージ、美容エステなどの施術を行うマッサージ店。テレビ番組や雑誌などメディアへの露出も多く、女性を中心に顧客を増やしていた。だが、2020年2月に入り、急激に予約キャンセルが増え、客数が減少したという。担当者は、「(顧客は)はっきりと言わないが、濃厚接触を気にしているようだ」と、仕方ないとも受け取れる言葉を漏らした。そして、「こういう業界はみんなそうだが、今は厳しい。店舗数を減らしてコンパクトな経営を選んだ」と閉店の理由を語った。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、これまでのインバウンドを取り込めなくなった旅館や食品製造業者が倒産に追い込まれた。だが、インバウンドの恩恵を受けてきた店や観光業に限らず、インバウンドと縁遠かった店にも新型コロナの余波が押し寄せている。その影響は、規模、業種、地域など関係ない勢いで広がっている。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年3月12日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「退職代行」からの連絡、企業の3割取り合わず 有給や退職日の交渉などの通知を3割が経験

ことし2月、大手退職代行サービスの代表らが弁護士法違反の疑いで逮捕された。4月に入り、退職代行の話題も出始めたが、弁護士や労働組合以外の「退職代行」業者から連絡があっても、3割(30.4%)の企業が非弁行為が含まれる可能性があり、取り合わないことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業」の倒産が過去30年で最多の108件 大手チェーン、リラクゼーション店と競合激化

店舗乱立による過当競争や光熱費、人件費の上昇で「マッサージ業(療術業)」の倒産が増勢をたどっている。 2025年度に倒産した「マッサージ業」は、1996年度以降の30年間で最多だった2019年度の98件を抜き、過去最多の108件(前年度比14.8%増)に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の「医療機関」倒産 20年で最多の71件 クリニック・歯科医院の淘汰が加速、「破産」が97%超

2025年度に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院を合計した「医療機関」は、71件(前年度比20.3%増)だった。2006年度以降の20年間では、2024年度の59件を大幅に上回り、最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

「士業」の倒産、2年連続最多

「士業」の倒産が目立ってきた。給付金の不正受給の指南や、顧客から預かった資金の流用など、近年はコンプライアンス違反が原因で倒産するケースも目立つ。

5

  • TSRデータインサイト

食品メーカー 売上高は値上げで24兆円に 利益は物価高に値上げが追い付かず二極化

肉・魚加工や菓子類などの「食品メーカー」4,994社の2025年の業績は、売上高24兆2,824億円(前年比3.4%増)、利益は8,806億円(同9.5%減)だった。コロナ禍以降の5年間で売上高は最高を記録した。ただ、利益はコスト上昇で減益の構図が鮮明となった。

TOPへ