• TSRデータインサイト

シェアハウス事業のゴールデンゲイン、本社事務所から退去

3月1日までに本社から退去

 シェアハウス企画・販売を手掛けるゴールデンゲイン(株)(TSR企業コード:014435802、港区、日向司社長)の問い合わせが増えている。取材を進めると3月1日までに、これまで本社だった港区内の高層ビルから退去していた。旧本社だった事務所のドアには移転告知と連絡先の携帯電話を記した紙がガムテープで張られている。
 3月8日、ゴールデンゲインの日向社長は東京商工リサーチ(TSR)の取材に応じ、「(本社)事務所は引き払ったが事業は継続している。現在、転居先を探している最中で営業はこれまで通り続ける」とコメントした。

ゴールデンゲイト告知

ゴールデンゲイト本社に掲示された告知

 ゴールデンゲインは、シェアハウスの用地販売のほか、自社で足立区や葛飾区、板橋区、練馬区など都内を中心に「ゴールデンゲイン」シリーズのシェアハウス事業を展開している。土地の仕入から建築(外注)、販売、そして管理・運営までをグループで一貫して手掛け、サブリース方式で投資家に販売。シェアハウスへの注目の高まりに伴って取扱い物件は増え、設立2期目の平成28年10月期の売上高は43億1,100万円に急成長していた。その後も同社ホームページによると、29年7月から12月にかけて都内に月間約10物件のシェアハウスのオープン実績が確認された。

社長以外の役員が一斉に退任

 ところが、29年12月に日向社長を除く全役員が一斉に退任し、以降はサブリースオーナーへの家賃支払いが停止したほか、外注費も未払いでトラブルが表面化。年明け以降、事務所とは連絡はつくものの「担当者が不在で、詳細はわからない」(会社側)という対応が続いていた。
 3月12日、日向社長に対して役員退任の経緯やシェアハウス事業の今後の展開、未払いとなっているオーナーへの家賃支払いや建築外注費などについて再度取材を試みたが、電話に応答はなかった。
 サブリース方式のシェアハウス事業を巡っては業界大手の(株)スマートデイズ(TSR企業コード: 294730672、東京都中央区、菅澤聡社長)が、物件オーナーへのサブリース賃料の支払いがストップし、社会問題化している。3月2日にスマートデイズ被害対策弁護団が開いたオーナー向け説明会では、ゴールデンゲインなどシェアハウス事業を手掛ける複数の企業にも言及。急成長をたどったサブリース方式のシェアハウスだが、ビジネスモデルの崩壊でスマートデイズ以外の企業にも関心が集まっている。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年3月14日号掲載予定「Weekly Topics」を再編集)


 TSR情報とは

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「リファラル採用」 企業の半数に広がる 定着率はリファラルが新卒、転職エージェントを上回る

東京商工リサーチは、採用に関する企業向けアンケート調査を実施した。人手不足やAI・DXの普及で転職市場の活況が続き、近年はリファラルやアルムナイ採用も広がっている。特に、リファラル採用は、転職エージェントの紹介より従業員の定着率が高いと考える企業が多いことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

大手ホテル好調 客室単価と稼働率が同時上昇 客室単価はコロナ禍の2倍超、稼働率は83.3%

インバウンド需要と国内旅行の復活で、大手ホテルの客室単価と稼働率が、コロナ禍以降で最高を更新した。 ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年度の客室単価は、1万7,818円(前年度比8.6%増)で前年度より1,424円上昇した。稼働率は83.3%(前年度82.3%)で、高水準を維持した。

3

  • TSRデータインサイト

経営責任を取る事業再生、ジュピターコーヒーは黒字化へ ~ ネクスト・キャピタル・パートナーズ 単独インタビュー ~

2025年度の企業倒産は1万505件(前年度比3.5%増)で、2年続けて1万件を超えた。 こうしたなか、20年を超すファンド運営で事業再生を数多く手掛けてきたのがネクスト・キャピタル・パートナーズ(株)だ。浅野晃司・取締役執行役員に特色や取り組みを聞いた。

4

  • TSRデータインサイト

企業の7.8%で退職金「増額・導入」  「減額・廃止」企業は月給などへ、資産形成は自己責任

これまで「年功序列」や「終身雇用」が前提の日本の会社では、長く勤め上げてまとまった退職金を受け取ることが一般的だった。だが、東京商工リサーチ(TSR)のアンケート調査で、2023年以降の退職金制度は「増額・導入」が7.8%に対し、「減額・廃止」は1.9%だった。

5

  • TSRデータインサイト

サッカーW杯 日本代表を支える40社 売上1兆円以上8社 設立10年未満も

2026年6月11日、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催で、史上最大規模のFIFAワールドカップが開幕する。5月15日、日本代表メンバー26名も発表され、関心が集まるなか、スポンサーシップやパートナーシップなど、サッカー日本代表・日本サッカー協会を支援する企業40社を調査した。

TOPへ