• TSRデータインサイト

ジャパンライフ被害対策弁護団が全国組織を準備へ、同社の債権者破産も検討

 2017年12月26日、銀行取引停止処分を受け事実上倒産したジャパンライフ(株)(TSR企業コード:291624898、千代田区)の被害相談などを受け付けている弁護士らが、全国組織の被害対策弁護団の立ち上げを計画していることがわかった。立ち上げに際しては、ジャパンライフから返済が滞っている顧客が同社の破産申し立てができるかも検討する方針。

 ジャパンライフ問題の顧客相談などに対応してきた先物取引被害全国研究会(以下、先物研)の代表幹事である大植伸弁護士(大植法律事務所、広島県)ら、先物研の執行部やジャパンライフ中部被害対策弁護団(団長:杉浦英樹弁護士)などが1月20日、愛知県内で全国的な被害対策弁護団の結成を協議する。大植弁護士は「ジャパンライフに対し、債権者破産が可能か協議する予定」と述べた。ただ、破産申し立てに必要な予納金などの課題もあり、同弁護団で方法などを協議していく。
 先物研や各地の弁護団などは1月19日(金)を中心に、ジャパンライフ被害110番を実施する。先物研のホームページに地域ごとの日時・相談電話番号が掲載されている。

 ジャパンライフや新たに設立する販売会社のKEN-SHINの関係者が、全国各地で顧客向け説明会を開催。ジャパンライフは事業を継続し、売上金から返済に充てる再建策を説明している。しかし、弁護団が債権者破産の検討に入ったことで今後の展開が注目される。

ジャパンライフの本社

ジャパンライフの本社

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年1月19日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)


 TSR情報とは

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ