• TSR速報

米子バイオマス発電合同会社

※画像は実際の企業と関係はありません

※画像は実際の企業と関係はありません

 米子バイオマス発電合同会社(米子市)は2月6日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は柴原多弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)。監督委員には上田慎弁護士(梶谷綜合法律事務所、千代田区大手町1-7-2)が選任された。
 負債総額は債権者27名に対して約49億7000万円。
 
 米子バイオマス発電所(米子市)の運営会社。大手企業などからの出資を得て2019年9月に着工、2022年4月2日に稼働を開始した。木質ペレット、パーム椰子殻などを利用した木質バイオマス発電を手掛け、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT制度)に基づき地元電力会社などへ販売、想定年間発電電力量は約3億9000万kWh(一般家庭12.5万世帯分相当)、年間総収入額は約90億円規模と計画していた。
 ところが、2023年5月17日に燃料貯留槽内で火災が発生。2023年9月9日にも燃料受入搬送設備において粉塵爆発火災が発生し、稼働停止に陥った。同年9月26日には米子市長より「米子バイオマス発電所周辺住民の安全確保対策の徹底について」の申し入れを受けたほか、一部の地元住民からは騒音被害や健康被害を訴えられ、再稼働に反対する声もあがっていた。
 運転停止が続くなかで再稼働の動向に注目が集まっていたが、2025年6月には事業の採算性が見込めないとして廃止を決定していた。今後は再生計画のなかで建物設備等の解体撤去工事を進める見通し。

※米子バイオマス発電合同会社(TSRコード:028889169、法人番号:7010003027776、米子市大篠津町3153-1、登記上:千代田区丸の内1-4-1、設立2018(平成30)年6月、資本金10万円)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSR速報 ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

三菱マヒンドラ農機、同時にグループ2社も解散へ

農業用機械の生産販売を終了する三菱マヒンドラ農機(株)(TSRコード:760014582、松江市)に関連して、グループ2社も同時に解散することが東京商工リサーチ(TSR)の取材で分かった。

2

  • TSRデータインサイト

「警備業」倒産 20年間で最多ペースの20件 警備員不足と投資格差で淘汰が加速へ

コロナ禍後のイベント復活や建設現場の交通誘導、現金輸送など警備業の活動範囲は広がっている。だが、「警備業」の2025年度(4-2月)の倒産は、2月までに20件(前年同期比25.0%増)に達した。現状のペースをたどると2006年度以降の20年間で最多だった2007年度、2024年度の21件を超える見込みだ

3

  • TSRデータインサイト

働き方の多様化で労働基準法改正の議論加速 ~ 日本成長戦略会議などで労働時間規制の緩和を検討 ~

労働基準法改正に向けた議論が進んでいる。通常国会への法案提出は見送られたが、高市総理は施政方針演説で「柔軟な働き方の拡大に向けた検討を進める」と表明した。日本成長戦略会議や規制改革会議などで労働時間規制の緩和に向けた検討が加速しそうだ。

4

  • TSRデータインサイト

中国の軍民両用製品の輸出禁止 禁止リスト登録企業の国内取引先は約1万社

中国商務省は2月24日、国内20の防衛関連の企業や団体を軍民用品(デュアルユース)の輸出禁止リストの対象に加えたと発表した。この他、輸出規制の監視リストに国内20企業や団体も加えた。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度(4-2月)のタクシー会社の倒産が36件 年度は過去20年で最多が確実、地方で淘汰が加速

 2025年度(4-2月)の「タクシー業」の倒産が36件(前年同期比80.0%増)に達し、過去20年間で最多だった2011年度の36件(年度件数)に並んだ。前年同期の1.8倍に増加し、このペースで推移すると、2025年度は2006年度以降の20年間で最多件数の更新が確実になった。

TOPへ