• TSR速報

シティ・メディカル・ホールディングス(株)

シティ・メディカル・ホールディングスが入居していたビル

シティ・メディカル・ホールディングスが入居していたビル

首都圏で調剤薬局事業を展開、シティ・メディカル・ホールディングスほか3社が会社更生法を申請

 シティ・メディカル・ホールディングス(株)(文京区)と関連会社3社は7月30日、東京地裁へ会社更生法を申請し同日、保全管理命令を受けた。
 保全管理人には金山伸宏弁護士(かなやま法律事務所、港区西新橋1-21-8)が選任された。
 保全管理人室(電話03-5803-7441、受付時間:平日10~17時)が設置されている。
 負債総額はシティ・メディカル・ホールディングスが6億4600万円で、4社合計約30億2600万円。

 首都圏を中心に調剤薬局をグループで展開していた。中核のシーシー・コア・ファーマシーは、関東圏を中心に「薬局コア・ファーマシー」、「富士薬局」などの店名で21店舗を展開し、2020年5月期には売上高22億7235万円をあげ、積極的な事業展開でグループの業容を拡大した。

 しかし、グループ内での資金トラブルなどもあり、2024年には金融機関への借入金返済のリスケを要請。スポンサーを選定し、再生を図ることとなった。現在、(株)ウィーズ(TSRコード:320682250、法人番号:6030001066965、大阪府茨木市)を暫定的なスポンサーとして選定し、同社との間で資金繰りの維持や必要な支援を受けることを内容とする基本合意を締結している。
 経営している調剤薬局は全て通常通り営業を継続しており、「最終的なスポンサーについては、更生手続の中で広く候補者を募集して選定する予定」としている。

会社更生法を申請したのは以下の4社。
※シティ・メディカル・ホールディングス(株)(TSRコード:136742750、法人番号:1010001212105、文京区本郷一丁目5-7、設立2020(令和2)年9月、資本金3999万円、負債総額約6億4600万円)
※シー・シー・コア・ファーマーシー(株)(TSRコード:294317295、法人番号:9010001089874、文京区本郷1-5-7、設立1996(平成8)年7月、資本金1000万円、負債総額約18億6600万円)
※コア・ファーマシー(株)(TSRコード:313746826、法人番号:8030001020227、埼玉県戸田市下戸田2-16-2、設立1996(平成8)年8月、資本金1000万円、負債総額約2億4000万円)
※(株)コンフィアンス(TSRコード:282228250、法人番号:9050001027319、茨城県日立市折笠町564-2、設立2011(平成23)年9月、資本金100万円、負債総額約2億7400万円)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月の「人手不足」倒産が過去最多 「従業員退職」が前年の1.6倍増、初の年間300件超へ

2025年9月に「人手不足」が一因となった倒産は、調査を開始した2013年以降では月間最多の46件(前年同月比109.0%増)を記録した。また、2025年1-9月累計も、過去最多の285件(前年同期比31.3%増)に達し、人手不足はより深刻さを増していることがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

ケーキや和菓子は「高値の花」に、スイーツ店が苦境 倒産は過去20年で最多ペース、競合商品も台頭

街のスイーツ店が苦境に陥っている。材料コストの上昇、酷暑、人手不足が重なり、商品値上げによる高級化も購入機会の減少につながったようだ。2025年1-9月の菓子製造小売の倒産は、過去20年で最多の37件に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月「後継者難」倒産が過去2番目 332件 高齢化が加速、事業承継の支援が急務

代表の高齢化が進み、後継者が不在のため事業に行き詰まる企業が高止まりしている。2025年1-9月の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は332件(前年同期比4.5%減)で、2年ぶりに前年同期を下回った。だが、2025年は過去最多だった前年同期の348件に次ぐ、過去2番目の高水準だった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度上半期の「円安」倒産30件 仕入コスト上昇が卸売業を直撃

2025年度上半期(4-9月)の「円安」関連倒産は、30件(前年同期比31.8%減)だった。上半期では、2022年度以降の円安では前年度の44件に次いで、2番目の高水準になった。

TOPへ