• TSR速報

(株)ピーク・ジャパン

※画像は実際の企業とは関係ありません

※画像は実際の企業とは関係ありません

~FCNT(当時)に多額の債権~

 2023年8月30日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請していた(株)ピーク・ジャパン(横浜市港北区)は1月9日、民事再生手続廃止および保全管理命令を受けた。今後、破産手続へ移行する。
 保全管理人には再生手続の監督委員である安藤知史弁護士(大西昭一郎法律事務所、東京都千代田区丸の内3-1-1)が選任された。
 負債総額は約5億円。

 電子部品商社として営業基盤を構築し、携帯電話やスマートフォンなどに使用される電子部品のほか、POS端末やバーコード読み取り機用の電子部品なども取り扱っていた。ピーク時の2012年4月期には売上高約39億円を計上したが、その後は海外メーカーの台頭などもあり、徐々に業績が低迷。近時は部材価格の高騰も重なり、採算確保に一層苦戦していた。

 こうしたなか、当社の主要顧客で、携帯電話端末「arrows」「らくらくスマートフォン」の製造元であるFCNT(株)(現:大和管材(株)、大和市)が2023年5月、民事再生法の適用を申請。これにより多額の回収難に陥り、当社も民事再生法の適用を申請したものの再生計画を策定できず、今回の措置となった。

※(株)ピーク・ジャパン(TSR企業コード:350750661、法人番号:9020001009220、横浜市港北区新横浜2-13-13、設立1990(平成2)年5月、資本金2000万円)
※FCNT(株)(現:大和管材(株)、TSR企業コード:027062554、法人番号:7010001189049、大和市)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月の「人手不足」倒産が過去最多 「従業員退職」が前年の1.6倍増、初の年間300件超へ

2025年9月に「人手不足」が一因となった倒産は、調査を開始した2013年以降では月間最多の46件(前年同月比109.0%増)を記録した。また、2025年1-9月累計も、過去最多の285件(前年同期比31.3%増)に達し、人手不足はより深刻さを増していることがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

ケーキや和菓子は「高値の花」に、スイーツ店が苦境 倒産は過去20年で最多ペース、競合商品も台頭

街のスイーツ店が苦境に陥っている。材料コストの上昇、酷暑、人手不足が重なり、商品値上げによる高級化も購入機会の減少につながったようだ。2025年1-9月の菓子製造小売の倒産は、過去20年で最多の37件に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月「後継者難」倒産が過去2番目 332件 高齢化が加速、事業承継の支援が急務

代表の高齢化が進み、後継者が不在のため事業に行き詰まる企業が高止まりしている。2025年1-9月の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は332件(前年同期比4.5%減)で、2年ぶりに前年同期を下回った。だが、2025年は過去最多だった前年同期の348件に次ぐ、過去2番目の高水準だった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度上半期の「円安」倒産30件 仕入コスト上昇が卸売業を直撃

2025年度上半期(4-9月)の「円安」関連倒産は、30件(前年同期比31.8%減)だった。上半期では、2022年度以降の円安では前年度の44件に次いで、2番目の高水準になった。

TOPへ