• TSR速報

(株)メディファーマ

メディファーマが入居していたビル

メディファーマが入居していたビル

治験データの改ざんなどにより厚生労働省から立入検査を受けていた

 (株)メディファーマ(東京都港区)は12月20日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には楠本維大弁護士(楠本法律事務所、千代田区平河町1-3-2)が選任された。
 負債は現在調査中。

 治験施設支援機関(SMO)として、治験実施体制の構築や治験に関する同意の取得補助など、治験コーディネーター(CRC)業務を主体に手掛け、医療機関などから治験業務を受託し実績を重ねていた。

 しかし、公益通報により2023年8月、厚生労働省の立入検査が実施され同年10月、同省の立入検査の結果、治験データ改ざんなど複数のGCP(臨床試験の実施の基準)違反が確認されたことが公表された。これにより信用が大きく低下し、動向が注目されていたところ、今回の措置となった。

※(株)メディファーマ(TSR企業コード:300051697、法人番号:7010401103550、港区芝5-31-19、設立2012(平成24)年12月)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ 40歳未満の若手社長は、慶応義塾大学がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9,587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

2

  • TSRデータインサイト

内装工事業の倒産増加 ~ 小口の元請、規制強化で伸びる工期 ~

内装工事業の倒産が増加している。業界動向を東京商工リサーチの企業データ分析すると、コロナ禍で落ち込んだ業績(売上高、最終利益)は復調している。だが、好調な受注とは裏腹に、小・零細規模を中心に倒産が増加。今年は2013年以来の水準になる見込みだ。

3

  • TSRデータインサイト

文房具メーカー業績好調、止まらない進化と海外ファン増加 ~ デジタル時代でも高品質の文房具に熱視線 ~

東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースによると、文房具メーカー150社の2024年度 の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円と増収増益だった。18年度以降で、売上高、利益とも最高を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

ゴルフ練習場の倒産が過去最多 ~ 「屋外打ちっぱなし」と「インドア」の熾烈な競争 ~

東京商工リサーチは屋外、インドア含めたゴルフ練習場を主に運営する企業の倒産(負債1,000万円以上)を集計した。コロナ禍の2021年は1件、2022年はゼロで、2023年は1件、2024年は2件と落ち着いていた。 ところが、2025年に入り増勢に転じ、10月までの累計ですでに6件発生している。

5

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 「人手と廃材処理先が足りない」、現場は疲弊~

各地で再開発が活発だが、解体工事を支える解体業者に深刻な問題が降りかかっている。 2025年1-10月の解体工事業の倒産は、同期間では過去20年間で最多の53件(前年同期比20.4%増)に達した。このペースで推移すると、20年間で年間最多だった2024年の59件を抜いて、過去最多を更新する勢いだ。

TOPへ