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(株)メディファーマ

メディファーマが入居していたビル

メディファーマが入居していたビル

治験データの改ざんなどにより厚生労働省から立入検査を受けていた

 (株)メディファーマ(東京都港区)は12月20日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には楠本維大弁護士(楠本法律事務所、千代田区平河町1-3-2)が選任された。
 負債は現在調査中。

 治験施設支援機関(SMO)として、治験実施体制の構築や治験に関する同意の取得補助など、治験コーディネーター(CRC)業務を主体に手掛け、医療機関などから治験業務を受託し実績を重ねていた。

 しかし、公益通報により2023年8月、厚生労働省の立入検査が実施され同年10月、同省の立入検査の結果、治験データ改ざんなど複数のGCP(臨床試験の実施の基準)違反が確認されたことが公表された。これにより信用が大きく低下し、動向が注目されていたところ、今回の措置となった。

※(株)メディファーマ(TSR企業コード:300051697、法人番号:7010401103550、港区芝5-31-19、設立2012(平成24)年12月)

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