• TSR速報

(株)ビューティースリー

ビューティースリーの本社

ビューティースリーの本社

美容脱毛サロン大手「C3(シースリー)」を運営していた

 (株)ビューティースリー(江東区)は9月25日、東京地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。
 申請代理人は松井裕介弁護士(森・濱田松本法律事務所、千代田区丸の内2-6-1)ほか。
 破産管財人には島田敏雄弁護士(LM法律事務所、中央区銀座3-13-19)が選任された。
 負債総額は債権者約4万6000名に対して約80億円。

 美容脱毛サロン専門店「C3(シースリー)」の運営を手掛けていた。追加料金なし・回数無制限で利用できる通い放題プランが特徴で、全国100店舗の展開を目指していた。2017年7月期には売上高17億3958万円をあげていたが、10億2448万円の赤字を計上するなど、新規出店や広告宣伝にかかる先行投資が重い負担となっていた。また、以降は人手不足などもあり、出店計画を見直していたほか、予約の取りにくさを改善するため、超高速脱毛器の導入を進めていた。

 しかし、既存顧客が増える一方で、新規顧客の獲得が遅れたほか、「新型コロナウイルス」感染拡大による来店客の減少も響き、資金繰りが悪化。コロナ関連の融資などを受けて事業を維持してきたが、支えきれず今回の措置となった。

 なお、一部の施術サービスは、FAVORIX BEAUTY(株)(福岡市中央区)が引き継ぐとされる。

※(株)ビューティースリー(TSR企業コード:297178202、法人番号:7010001111474、江東区富岡1-13-6、設立2007(平成19)年8月、資本金300万円)
※FAVORIX BEAUTY(株)(TSR企業コード:872472698、法人番号:6290001062996、福岡市中央区)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2024年1-6月「負債1,000万円未満」倒産 261件 2010年以降で3番目の高水準「破産」が約98%

2024年上半期(1‐6月)の全国企業倒産(負債1,000万円以上)は4,931件で、年間1万件を超えるペースで増勢をたどっている。また、負債1,000万円未満の小規模倒産も261件(前年同期比6.9%増)で、2010年以降では3番目の高水準となった。

2

  • TSRデータインサイト

2024年上半期「バー」「キャバクラ」等の倒産47件 過去10年で最多、コロナ禍と物価高で変わる夜の街

コロナ禍が落ち着き、街にはインバウンド需要で外国人観光客が増え、人出が戻ってきた。だが、通い慣れたお店のドアは馴染み客には重いようだ。2024年上半期(1-6月)の「バー,キャバレー,ナイトクラブ」の倒産は、過去10年間で最多の47件(前年同期比161.1%増)に急増した。

3

  • TSRデータインサイト

上半期の「飲食業倒産」、過去最多の493件 淘汰が加速し、「バー・キャバレー」「すし店」は2倍に

飲食業の倒産が増勢を強めている。2024年上半期(1-6月)の飲食業倒産(負債1,000万円以上)は493件(前年同期比16.2%増、前年同期424件)で、2年連続で過去最多を更新した。現在のペースで推移すると、年間では初めて1,000件超えとなる可能性も出てきた。

4

  • TSRデータインサイト

2023年の「個人情報漏えい・紛失事故」が年間最多 件数175件、流出・紛失情報も最多の4,090万人分

2023年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は、175件(前年比6.0%増)だった。漏えいした個人情報は前年(592万7,057人分)の約7倍の4,090万8,718人分(同590.2%増)と大幅に増えた。社数は147社で、前年から3社減少し、過去2番目だった。

5

  • TSRデータインサイト

「想定為替レート」 平均は1ドル=143.5円 3期連続で最安値を更新

株式上場する主要メーカー109社の2024年度決算(2025年3月期)の期首の対ドル想定為替レートは、1ドル=145円が54社(構成比49.5%)と約半数にのぼることがわかった。 平均値は1ドル=143.5円で、前期から14.5円の円安設定だった。期首レートでは2023年3月期決算から3期連続で最安値を更新した。

TOPへ