• TSR速報

オーサム(株)

オーサムの本社兼店舗(TSR撮影)

オーサムの本社兼店舗(TSR撮影)

オーサム(株)(渋谷区)は5月16日、東京地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。
 破産管財人には川瀬庸爾弁護士(濱田法律事務所、千代田区内幸町2-2-2)が選任された。
 負債総額は約52億円(2023年2月末時点)。

 インテリア・雑貨の販売を手掛けていた。当初は卸売を主体としていたが、1998年に直営店をオープンし小売業へシフト。「AWESOME STORE」や「off&on」の2ブランドで展開し、ECサイト、カフェなども運営していた。積極的な出店を重ね、2014年11月頃には85店舗まで拡大し、ピーク時の2019年6月期には売上高約55億円をあげていた。
 しかし、「新型コロナウイルス」感染拡大による店舗の休業などが響き、リスケを要請するなど資金繰りの悪化が露呈していた。オンラインの強化や経営資源集中のため、「AWESOME STORE」ブランドに統一するなど事業再生を進めていたが、資金繰りが限界に達し、今回の措置となった。

  なお、店舗運営に関しては一部店舗を除いて動産担保融資などを手掛ける(株)ゴードン・ブラザーズ・ジャパン(千代田区)が設立した(株)リテールトランスフォーメーション(千代田区)に譲渡し、営業を継続していく方針。

※オーサム(株)(TSR企業コード:293540152、法人番号:6010901014959、渋谷区宇田川町32-7、設立1982(昭和57)年2月、資本金5000万円)
※(株)ゴードン・ブラザーズ・ジャパン(TSR企業コード:296732150、法人番号:9010001100962)
※(株)リテールトランスフォーメーション(TSR企業コード:697764729、法人番号:6010001235002)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ハンバーガー店の倒産、最多更新 ~ 材料高騰、大手と高級店の狭間で模索 ~

年齢を問わず人気のハンバーガー店が苦境だ。2024年は1件だった倒産が、2025年は8月までに7件に達し、過去最多の2014年の年間6件を上回った。

2

  • TSRデータインサイト

2025年「全国のメインバンク」調査 ~GMOあおぞらネット銀行 メイン社数の増加率2年連続トップ~

「2025年全国企業のメインバンク調査」で、GMOあおぞらネット銀行が取引先のメインバンク社数の増加率(対象:500社以上)が2年連続でトップとなった。

3

  • TSRデータインサイト

タクシー業界 売上増でも3割が赤字 人件費・燃料費の高騰で二極化鮮明

コロナ禍を経て、タクシー業界が活況を取り戻している。全国の主なタクシー会社680社の2024年度業績は、売上高3,589億5,400万円(前期比10.6%増) 、利益83億3,700万円(同11.1%増)で、増収増益をたどっている。

4

  • TSRデータインサイト

「葬儀業」は老舗ブランドと新興勢力で二極化 家族葬など新たな潮流を契機に、群雄割拠

全国の主な葬儀会社505社は、ブランド力の高い老舗企業を中心に、売上高を堅調に伸ばしていることがわかった。 ただ、新たに設立された法人数が、休廃業・解散や倒産を上回り、市場は厳しい競争が繰り広げられている。

5

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

TOPへ