• TSR速報

ヒカリレンタ(株)ほか1社

ヒカリレンタが入居していたビル

ヒカリレンタが入居していたビル

~LED照明レンタルやデイサービスなどを展開~

ヒカリレンタ(株)(中央区日本橋箱崎町35-7、設立2012(平成24)年5月17日、資本金2000万円、井口通雄社長)と関連のヒカリレンタ首都圏(株)(TSR企業コード:352720905、法人番号:3020003007376、渋谷区南平台町16-28、設立2012(平成24)年4月3日、資本金50万円、野寄好明社長)は1月31日、事業を停止し、東京地裁への破産申請を大河内將貴弁護士(第一総合法律事務所、港区新橋1-18-12、電話03-3593-7605)ほか2名に一任した。今後、1~2カ月程度で破産を申請する予定。
負債総額はLEDに関する取引だけで債権者約520名に対して約57億円。その他、金融機関他の債権者が約170名。2社合計は約60億円。
※TSR企業コード:322575265、法人番号:2040001076975

ヒカリレンタは、グループでLED照明のレンタルビジネスを主力としていた。「LEDは買う時代から借りる時代」をスローガンに、オーナー方式による「ヒカリレンタ式100円レンタル」などのレンタル商品を有し、一般法人などに積極的な営業を展開。ユーザー数は全国に1500社以上にのぼっていた。このほか、野球やサッカー、バスケットボール、格闘技などのスポーツクラブのスポンサーや協賛にも参入して、知名度アップに努めていた。
近年、業績は拡大基調にあり、2019年3月期は7億3249万円だった売上高が2022年3月期は33億5664万円に急伸。また、太陽光関連機器の開発研究や、他社から介護施設の運営事業を譲り受けるなどして事業領域を拡大させていた。
一方で採算性は乏しく、利益面は僅少に推移。さらに「新型コロナウイルス」感染拡大の影響からユーザー数が伸び悩んだことで資金繰りが悪化。2022年10月以降は、オーナー向けの支払いが滞るなどしていたが、ここにきて経営も限界に達し事業継続を断念した。
ヒカリレンタ首都圏は、顧客との契約窓口だったが、同時に事業を停止した。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ 40歳未満の若手社長は、慶応義塾大学がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9,587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

2

  • TSRデータインサイト

内装工事業の倒産増加 ~ 小口の元請、規制強化で伸びる工期 ~

内装工事業の倒産が増加している。業界動向を東京商工リサーチの企業データ分析すると、コロナ禍で落ち込んだ業績(売上高、最終利益)は復調している。だが、好調な受注とは裏腹に、小・零細規模を中心に倒産が増加。今年は2013年以来の水準になる見込みだ。

3

  • TSRデータインサイト

文房具メーカー業績好調、止まらない進化と海外ファン増加 ~ デジタル時代でも高品質の文房具に熱視線 ~

東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースによると、文房具メーカー150社の2024年度 の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円と増収増益だった。18年度以降で、売上高、利益とも最高を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

ゴルフ練習場の倒産が過去最多 ~ 「屋外打ちっぱなし」と「インドア」の熾烈な競争 ~

東京商工リサーチは屋外、インドア含めたゴルフ練習場を主に運営する企業の倒産(負債1,000万円以上)を集計した。コロナ禍の2021年は1件、2022年はゼロで、2023年は1件、2024年は2件と落ち着いていた。 ところが、2025年に入り増勢に転じ、10月までの累計ですでに6件発生している。

5

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 「人手と廃材処理先が足りない」、現場は疲弊~

各地で再開発が活発だが、解体工事を支える解体業者に深刻な問題が降りかかっている。 2025年1-10月の解体工事業の倒産は、同期間では過去20年間で最多の53件(前年同期比20.4%増)に達した。このペースで推移すると、20年間で年間最多だった2024年の59件を抜いて、過去最多を更新する勢いだ。

TOPへ