全国企業倒産状況

2016年度上半期(4-9月)の全国企業倒産4,216件

(2016年10月18日更新)

2016年度上半期(4-9月)の倒産

倒産件数は4,216件、年度上半期では1990年度以来、26年ぶりの低水準

 2016年度(平成28年度)上半期(4-9月)の全国企業倒産(負債額1,000万円以上)は、件数が4,216件、負債総額が6,623億9,200万円だった。
倒産件数は、前年同期比3.9%減で年度上半期としては8年連続で減少した。これはバブル期の1990年度同期(3,070件)に次ぐ、26年ぶりの低水準。依然として金融機関が中小企業のリスケ要請に対応しているほか、財務内容に改善の兆しがみえる企業への貸出増も追い風になっているようだ。
負債総額は、前年同期比29.2%減だった。年度上半期としては2年ぶりに前年同期を下回った。年度上半期では1989年度同期(6,696億700万円)以来、27年ぶりに7,000億円を割り込んだ。これは、負債10億円以上の大型倒産が94件(前年同期比14.5%減)と、1989年度同期の82件以来、年度上半期で27年ぶりに100件を下回ったことが影響した。

企業倒産上半期推移


  • 形態別件数:法的倒産の構成比が年度上半期としては過去最高89.4%
  • 従業員数5人未満の構成比73.6% 年度上半期としては過去20年間で最高
  • 業種別件数:「老人福祉・介護事業」の倒産が2倍増(30→62件)に急増
  • 産業別件数:10産業のうち7産業で前年同期を下回る
  • 負債額別:負債10億円以上の大型倒産が94件、年度上半期では27年ぶりの100件割れ
  • 地区別件数:9地区のうち6地区で前年同期を下回る
  • 上場企業倒産がゼロ、年度上半期としては2年ぶりの発生なし
  • 「熊本地震」関連倒産が年度上半期で8件
  • 「チャイナリスク」関連倒産が年度上半期45件(前年同期56件)
  • 中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)が年度上半期最少の4,214件(構成比99.9%)

産業別倒産件数 「サービス業他」が年度上半期として2年ぶりの増加

 2016年度上半期の産業別倒産件数は、10産業のうち7産業で前年同期を下回った。
こうしたなか、飲食業などを含むサービス業他が1,112件(前年同期比2.9%増)で、年度上半期としては2年ぶりに前年同期を上回った。内訳をみると、学習塾(12→21件)、自動車整備(30→47件)、労働者派遣業(31→35件)などで増加が目立った。
これに対し、建設業は806件(前年同期比4.7%減)で、年度上半期としては2009年度以来、8年連続で前年同期を下回った。また、小売業は582件(同0.6%減)、年度上半期としては4年連続で減少した。ただし内訳では婦人・子供服小売(56→60件)、男子服小売(12→16件)などで増加し、個人消費関連の今後の動向が注目される。
製造業が584件(前値同期比13.2%減)で7年連続の減少、卸売業は655件(同3.5%減)で4年連続の減少、不動産業は140件(同0.7%減)で2年連続で減少した。

2016年度上半期の産業別倒産

産業別倒産上半期推移

地区別倒産件数 北陸と中国が年度上半期では5年ぶりの増加

 2016年度上半期の地区別では、全国9地区のうち6地区で前年同期を下回った。
こうしたなか、北陸109件(前年同期比13.5%増)と中国183件(同2.2%増)がともに年度上半期としては5年ぶりに増加に転じた。また、東北が171件(同16.3%増)で、2年ぶりに前年同期を上回った。各地区の産業別では、北陸が飲食業などのサービス業他(23→44件)で増加が目立ち、中国は建設業(40→53件)と小売業(23→30件)、東北は製造業(19→31件)と不動産業(3→10件)で件数を押し上げた。
一方、関東1,618件(前年同期比2.9%減)と近畿1,044件(同7.7%減)が、ともに7年連続で前年同期を下回り、北海道137件(同0.7%減)と中部564件(同2.7%減)が、ともに4年連続で前年同期より減少した。さらに、四国75件(同1.3%減)は2年連続で、九州は315件(同15.3%減)で、2年ぶりに前年同期を下回った。

2016年度上半期の都道府県別倒産

地区の範囲は以下に定義している。

  • 東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
  • 関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨)
  • 中部(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)
  • 北陸(富山、石川、福井)
  • 近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
  • 中国(広島、岡山、山口、鳥取、島根)
  • 四国(香川、徳島、愛媛、高知)
  • 九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

2016年6月佐賀県の負債総額1,774百万円を1,612百万円に訂正。

当期の主な倒産

[負債額上位5社]

  1. 公益財団法人山梨県林業公社/山梨県/森林整備、分収造林事業/261億2,000万円/民事再生法
  2. 吉田ゴルフ開発(株)/鹿児島県/ゴルフ場経営/166億8,700万円/民事再生法
  3. 芝管財(株)/東京都/ブロイラー・食肉販売/140億円/特別清算
  4. 伊豆ゴルフ開発(株)/東京都/ゴルフ場経営/100億円/特別清算
  5. ハイエリア(株)/大阪府/マンション分譲販売ほか/92億7,000万円/特別清算

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