• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

2025年度上半期の「税金滞納」倒産は83件 前年度に次ぐ2番目の高水準、最多はサービス業他

2025年度上半期(4-9月)の「税金滞納」倒産状況


 2025年度上半期(4-9月)の「税金(社会保険料を含む)滞納」倒産は83件(前年同期比11.7%減)で、年度上半期では前年の94件に次ぐ2番目の高水準になった。
 負債総額は219億円(同21.4%減)で、2年連続で前年同期を下回った。負債10億円以上が5件(前年同期4件)と増加したが、5億円以上10億円未満が7件(同11件)、1億円以上5億円未満が28件(同41件)と大幅に減少し、負債を押し下げた。
 コロナ禍が落ち着き、経済活動が本格的に再開すると同時に、物価や人件費などのコストアップが、業績回復の遅れた企業の資金繰りに大きな影響を及ぼしている。なかでも、賃上げは社会保険料の負担も増加させるため、安定した収益による納税資金の確保が不可欠で、必要に応じた事業の見直しなども重要となっている。

 「税金滞納」を一因とした倒産は、資本金1千万円未満が46件(構成比55.4%)だが、同1億円以上が2件(前年同期ゼロ)、同5千万円以上1億円未満が5件(前年同期比66.6%増)と、事業規模を問わず発生している。ただ、破産が78件(構成比93.9%)に達し、税金滞納は事業継続に大きな障害になっていることを示している。

※本集計は、2025年度上半期(4-9月)の全国企業倒産(負債1,000万円以上)の「コンプライアンス違反」倒産のうち、「税金滞納」関連を集計・分析した。

「税金滞納」倒産

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ