• TSRデータインサイト

船井電機への民事再生、原田義昭氏が会見

会見する原田義昭氏(中央)(東京商工リサーチ)

 破産手続き中の船井電機(株)(TSR企業コード:697425274)に対する民事再生法の適用の申請について、申請人の原田義昭氏や申請代理人の北出貴志弁護士(弁護士法人原田国際法律事務所東京京橋事務所)が12月2日16時より都内で会見した。原田氏は冒頭、「(船井電機は)伝統と実績を重ねた企業だ。近いうちに再生させて国内外に対して事業活動ができるように努力する」と述べた。

 会見の要旨は以下の通り。
・10月24日の準自己破産は船井秀彦氏が取締役の資格においてなされたが、船井氏は10月15日にみなし株主総会決議により解任されており、破産法上の形式要件を欠いている。
・船井電機は子会社や孫会社の支配を通じて得た収益で負債の弁済を予定しているため、単体の財務内容のみで債務超過か否かを判断するべきではない。
・再生の方針ついて、重荷となっているAV事業は売却する。市場ニーズの高い蓄電池事業や消火器事業などを展開したい。
・民事再生について、本日午前中に東京地裁へ申請した。受理されているとの認識だが、事件番号は申請時点では通知されていない。本日中に(事件番号は)付くのではないか。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

コメ農家の倒産・休廃業が過去最多 ~ コメ作りの「あきらめ」、さらに増加も ~

コメ価格の高騰が止まらない。農水省が18日に発表した3月の米価格(相対取引価格)は2万5,876円で、1年前の約2倍の高値だ。 政府は備蓄米を放出したが、小売業者にはなかなか届かず、韓国産やアメリカ産の輸入拡大も検討されている。

2

  • TSRデータインサイト

パン屋の倒産が急減、コメ高騰でパンに注目 ~ 高級パンブームや小麦高騰の影響も一巡 ~

コメ価格の高騰が食卓と倒産に変化を及ぼしている。高級パンブームが崩壊したことに加え、小麦粉の価格上昇でパン屋さんの倒産が増加していたが、ここにきて急激に減少していることがわかった。

3

  • TSRデータインサイト

2025年4月「人手不足」倒産 最多の36件 人材の流動化が進み、「求人難」「従業員退職」が急増

2025年4月の「人手不足」が一因の倒産は、36件(前年同月比44.0%増)で、4月としては2013年以降では過去最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

パナソニックHDの早期希望退職募集 2012年以降の国内募集で最大規模、13年ぶり募集5,000人台

パナソニックホールディングス(株)(TSRコード:570191092)は5月9日、国内外で1万人規模の人員削減を発表した。国内は5,000人規模の見込み。

5

  • TSRデータインサイト

「人材派遣業」倒産、1-3月は過去最多の29件 ~ 「円高」、「トランプ関税」でさらに増加も ~

人手不足で人材の獲得競争が厳しさを増すなか、人材派遣会社(労働者派遣業)の倒産が急増している。

TOPへ