• TSRデータインサイト

ユニゾHDの金融関係の債権者判明

 4月26日に東京地裁に民事再生法の適用を申請したユニゾホールディングス(株)(TSR企業コード:293391149、東京都港区、以下ユニゾHD)の「民事再生申立書」に基づく主な債権者が判明した。東京商工リサーチ(TSR)は独自に、ユニゾHDの申立資料を入手した。
 それによると、金融関係の債権者は45行(社)で債権額は649億211万円。これとは別に総額610億円の社債がデフォルト状態に陥っている。
 また、ユニゾHDが受けた保全・監督命令の概要も判明した。命令決定の主文によると、4月25日までに生じた債務(取引先の債権)のうち、100万円以下の債務は弁済禁止の対象から除かれた。
 これを受け、ユニゾHDは取引先向けに文書を送付した。TSRが入手した文書によると、「4月25日以前の原因に基づいて生じた債権でも、1債権者あたり合計100万円以下の場合は従前どおり支払う」と記載されている。また、26日 以降の取引で生じた債権についても「確実に支払う」とした上で、取引の継続を要請している。

 ユニゾHDの金融関係の債権額は以下の通り(単位:千円、確定債権とは異なる、2023年4月26日現在、社債除く)。
・城ヶ島合同会社 5,450,670
・アビリオ債権回収(株) 5,043,935
・神奈川県信用農業(協組連) 4,700,000
・北國銀行 4,562,500
・西日本シティ銀行 3,922,000
・東日本銀行 3,741,250
・大阪府信用農業(協組連) 2,700,000
・大垣共立銀行 2,647,400
・武蔵野銀行 2,646,250
・兵庫県信用農業(協組連) 2,630,000
・みちのく銀行 2,530,800
・きらぼし銀行 2,431,930
・北海道信用農業(協組連) 2,335,000
・東邦銀行 2,281,250
・山口銀行 1,825,000
・三十三銀行 1,713,080
・高知銀行 1,387,500
・山陰合同銀行 1,342,637
・岩手県信用農業(協組連) 1,000,000
・鹿児島県信用農業(協組連) 986,860
・静岡中央銀行 925,000
・徳島大正銀行 925,000
・筑波銀行 912,500
・イオン銀行 800,000
・十六銀行 520,000
・但馬銀行 518,750
・第四北越銀行 517,000
・合同会社サポート38号 500,000
・山梨中央銀行 500,000
・栃木銀行 500,000
・京葉銀行 500,000
・北日本銀行 400,000
・みなと銀行 350,000
・東京都信用農業(協組連) 300,000
・筑邦銀行 200,000
・静岡銀行 131,000
・広島銀行 95,200
・愛知銀行 75,000
・中京銀行 75,000
・八十二銀行 75,000
・肥後銀行 71,600
・山形銀行 50,000
・紀陽銀行 38,000
・名古屋銀行 30,000
・佐賀銀行 15,000

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【破綻の構図】マツオインターナショナル~膨らんだ債務と抜本再生への移行~

婦人服ブランド「ヴィヴィアン タム」「慈雨(じう)」「t.b2」などを展開し、ピーク時には国内外で約400店を構えていたマツオインターナショナル(株)(TSRコード:292635265、以下マツオ)が12月11日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請した。

2

  • TSRデータインサイト

交響楽団の収益悪化、来場者戻らずコスト上昇 ~ 綱渡りの自助経営、草の根のムーブメントへの期待 ~

交響楽団が存立の危機に立たされている。多くの交響楽団で収入が落ち込んでおり、赤字が目立つ。会場費や団員などの人件費、楽器の輸送コストなどが上昇のうえ、寄附金や補助金による収入は頭打ちで綱渡りの運営だ。東京商工リサーチは、3期連続で業績が比較できる20団体を調査した。

3

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

4

  • TSRデータインサイト

長渕剛さん側、イベント会社の破産申立に続き代表を刑事告訴 ~長渕さん「徹底追求」、イベント会社代表「横領でない」と反論~

歌手の長渕剛さんが代表を務める個人事務所の(株)オフィスレン(渋谷区)が、イベント運営を委託していたダイヤモンドグループ(株)(東京都中央区)の代表を業務上横領罪で刑事告訴したことがわかった。東京商工リサーチの取材で長渕さん側が明らかにした。

5

  • TSRデータインサイト

「ペット・ペット用品小売業」倒産が過去2番目の14件 実質賃金の低迷と物価高がペットの世界にも影響

2025年11月の「ペット・ペット用品小売」の倒産は、1件(前年同月ゼロ)にとどまったが、1-11月累計は14件(前年同期比27.2%増)に達した。

TOPへ