• TSRデータインサイト

国内自動車メーカー主要7社 「国内取引先状況」調査

 「新型コロナウイルス」(以下、「新型コロナ」)感染拡大で、国内自動車メーカーにも影響が及んでいる。
トヨタ自動車(株)(TSR企業コード:400086778、法人番号:1180301018771、愛知県豊田市)は国内5工場7ラインを4月3日から一定期間の稼働停止。本田技研工業(株)(TSR企業コード:291038689、法人番号:6010401027577、東京都港区)は工場(四輪)で4月16日・17日までの2日間の生産休止。日産自動車(株)(TSR企業コード:350103569、法人番号:9020001031109、横浜市西区)は4月以降、国内3工場で生産停止。スズキ(株)(TSR企業コード:450214354、法人番号:8080401002431、浜松市南区)は4月1日~3日まで、全工場と国内製造子会社で操業停止。マツダ(株)(TSR企業コード:740083694、法人番号:3240001036223、広島県安芸郡)は本社工場などで3月28日以降、操業停止や昼勤のみを計画。三菱自動車工業(株)(TSR企業コード:290569729、法人番号:7010401029044、東京都港区)は組立ラインで、3月27日~4月10日まで生産を一時休止。(株)SUBARU(TSR企業コード:291043216、法人番号:5011101019196、東京都渋谷区)は4月1日、国内外のすべての自動車生産の一時停止を発表するなど、国内自動車メーカー各社は「新型コロナ」対応に追われている。

 東京商工リサーチは、国内自動車メーカー主要7社およびグループ会社(以下、国内自動車G)と直接取引のある1次、間接取引の2次の取引先数を調査した。
仕入先数は1次が1万7,812社、2次が3万4,354社で、重複を除く合計は4万6,911社に達する。販売先数も、1次が1万3,731社、2次が1万8,581社で、重複を除く合計3万4社だった。
1次仕入先(1万7,812社)のうち、製造業は7,540社(構成比42.3%)で、4割を占めた。
1次仕入先の本社は、愛知県が4,081社(同22.9%)で最多。以下、東京都(3,520社)、大阪府(1,309社)と続く。地区別では、1次仕入先は関東(6,739社)と中部(6,247社)で7割(構成比72.9%)に達し、この2地区に集中している。
資本金別では、1億円未満(個人企業を含む)の中小企業が1次仕入先で、1万5,511社(構成比87.0%)。2次仕入先で、2万7,169社(同79.0%)と大多数を占めた。
自動車業界はすそ野が広く、多くの中小企業が生産に関わっている。「新型コロナ」の感染は世界中に拡大し、自動車メーカーの操業停止や減産が長期化した場合、下請先などの中小企業への影響が深刻さを増す可能性もあり、今後の動向が注目される。
※ 本調査は企業情報サービス(tsr-van2)の企業相関図から、国内自動車メーカー主要7社(トヨタ自動車・本田技研工業・日産自動車・スズキ・マツダ・三菱自動車工業・SUBARU)、および各社グループの仕入先、 販売先を1次(直接取引)、2次(間接取引)に分類し、業種、地区、規模などを抽出、分析した。国内自動車メーカー主要7社の2019年3月期の有価証券報告書に記載されている国内連結子会社と、持分法適用会社計137社を対象とした。

各自動車メーカー取引状況

 本調査結果の詳細はPDFファイルをご覧ください。

国内自動車メーカー主要7社「国内取引先状況」調査[PDF:641KB]

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「退職代行」からの連絡、企業の3割取り合わず 有給や退職日の交渉などの通知を3割が経験

ことし2月、大手退職代行サービスの代表らが弁護士法違反の疑いで逮捕された。4月に入り、退職代行の話題も出始めたが、弁護士や労働組合以外の「退職代行」業者から連絡があっても、3割(30.4%)の企業が非弁行為が含まれる可能性があり、取り合わないことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業」の倒産が過去30年で最多の108件 大手チェーン、リラクゼーション店と競合激化

店舗乱立による過当競争や光熱費、人件費の上昇で「マッサージ業(療術業)」の倒産が増勢をたどっている。 2025年度に倒産した「マッサージ業」は、1996年度以降の30年間で最多だった2019年度の98件を抜き、過去最多の108件(前年度比14.8%増)に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の「医療機関」倒産 20年で最多の71件 クリニック・歯科医院の淘汰が加速、「破産」が97%超

2025年度に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院を合計した「医療機関」は、71件(前年度比20.3%増)だった。2006年度以降の20年間では、2024年度の59件を大幅に上回り、最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

「士業」の倒産、2年連続最多

「士業」の倒産が目立ってきた。給付金の不正受給の指南や、顧客から預かった資金の流用など、近年はコンプライアンス違反が原因で倒産するケースも目立つ。

5

  • TSRデータインサイト

食品メーカー 売上高は値上げで24兆円に 利益は物価高に値上げが追い付かず二極化

肉・魚加工や菓子類などの「食品メーカー」4,994社の2025年の業績は、売上高24兆2,824億円(前年比3.4%増)、利益は8,806億円(同9.5%減)だった。コロナ禍以降の5年間で売上高は最高を記録した。ただ、利益はコスト上昇で減益の構図が鮮明となった。

TOPへ