• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

認可外保育施設「マム・クラブ」、現場は厳戒態勢

 東京・三軒茶屋などで認可外保育施設「マム・クラブ」を経営していた(株)マム・クラブ(TSR企業コード: 300504888、世田谷区)が、事後処理を國安耕太弁護士(ノースブルー総合法律事務所)に一任した。11月末、Webニュースなどで法的手続きの検討に入ったことが報じられていた。
 マム・クラブは0歳から預けることのできる一時保育、プレスクールの位置付けで、乳幼児に英語教育や「リトミック」と呼ばれる音楽教育などを行っていた。三軒茶屋の本社以外にも、豪徳寺や尾山台(いずれも東京都)などで保育施設を運営していた。
 2014年頃にはテレビ番組でアイドルが保育体験する様子が放映されたこともあったが、最近は段階的に保育施設を閉鎖し、業容は縮小傾向にあった。

 12月2日、現地に行くと園の前には保護者やマスコミとみられる人たちが数組集まっていた。
 法的手続の検討を報じたWebニュースでは運営会社や園の名前は伏せられており、対応した関係者は「なぜここの名前がわかったのか」と訝しんだ。暗に渦中の保育施設であることを認めた格好だが、「写真や保護者へのインタビューは一切ご遠慮いただいています」と取材を頑なに拒否。「園の情報が外に漏れると、ただでさえ先行きを心配している保護者がお子さんを預けづらくなり、子どもにも影響が及ぶ可能性がある」と話した。
 人物の写らない建物の撮影や、本人の同意を得た上でのインタビューも一切認めない徹底ぶり。敷地外の道路上から建物撮影のためカメラを向けると、「法的に問題ないがダメです」との論理で何度も注意された。また、カメラを抱えた取材陣がマム・クラブ本社建物に近づこうとしたが、関係者らが繰り返し近づくことを制止していた。
 園の窓は全面スモークガラスで、外からは内部の様子は窺えない。玄関に人の出入りは何度もあったが、子どもの気配は感じられなかった。

 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年12月4日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ