• TSRデータインサイト

サマンサタバサリミテッド、店舗数が大幅減

  女性向け服飾雑貨を展開する(株)サマンサタバサジャパンリミテッド(TSR企業コード:293842310、東京都港区、東証1部、以下サマンサ)の2019年2月期第2四半期決算説明会が19日、都内で開催された。事業再編による出店戦略の見直しで店舗網を大幅に縮小し、第2四半期累計売上高(連結)は140億1,100万円(前年同期比11.6%減)、当期純利益は広告宣伝費の削減などで2億9,800万円(前期は4億4,000万円の赤字)だった。
通期の売上高は279億800万円(前期比13.2%減)と期初予想を据え置いた。当期純利益は3億400万円の黒字(前期は36億6,900万円の赤字)を見込んでいる。
サマンサは今期(2019年2月期)に入り、抜本的な不採算店舗の見直しを実施している。公表資料では、店舗数は2018年8月現在の国内店舗は317店(アパレル部門とバッグ・ジュエリー部門合計)で、18年2月から33店減少している。メインのバッグ・ジュエリー部門は17年2月の300店をピークに減少に転じ、248店に減少している。
20〜30代女性がメインターゲット層の「ウィルセレクション」、「スウィングル」等のブランドを持つアパレル部門は18年8月現在、69店舗で18年2月から2店舗減少。15年2月の121店から4割以上の大幅減少となっている。
菅原隆司・常務取締役は、2018年第2四半期の累計業績を「店舗維持のレギュレーション(基準)を厳しく見直した。選択と集中による事業再編を大掛かりに行った結果」と総括。一方、商品調達のコスト削減と既存メディアからSNSへのPR体制移行など広告宣伝費の見直しなどで販売管理費を前年同期比16.3%削減し、「経営のスリム化」を強調した。
説明会後半に寺田和正・代表取締役社長が登壇し、人材育成に向けて新卒を除く全ショップスタッフ1,500人と直接面談しているトピックを披露した。設立25周年の2019年は記念のプロジェクトを予定。「原点回帰」を掲げるサマンサにブームが再燃するか、注目される。

サマンサタバサリミテッドの店舗数推移

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年10月19日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

 TSR情報とは

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ