• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

「はれのひ」債権者集会、篠﨑社長が不在のまま開催

 1月26日に横浜地裁から破産開始決定を受けた、はれのひ(株)(TSR企業コード:872372723、横浜市、篠﨑洋一郎社長)の債権者集会が6月20日、横浜市内で開かれた。成人式を台無しにされた新成人や親族、取引業者など約70人が参加した。
 会場には多くのマスコミが駆けつけ、事件から半年を過ぎても関心の高さをみせつけた。1月26日の会見を最後に公の場に姿を見せていない“主役”の篠﨑社長は欠席した。債権者からは篠﨑社長の無責任な態度に憤りの声が多く聞かれた。
 負債は10億8,500万円に対し、資産は1,620万円にとどまる。滞納税金、未払い給与などの優先債権1億400万円だけでも資産を上回る。
 破産管財人の増田尚弁護士は、「店舗で保管されていた着物の返還はほぼ終わったが、会社の資産が乏しく、債権者への配当は難しい」と見通しを語った。来年以降のレンタル契約者については、購入者を特定できない着物などを買い取った「装いの道(株)」(TSR企業コード:290593310、東京都千代田区)が契約者に無料で貸し出す方針という。
 被害者の一人は東京商工リサーチの取材に対し、「付属品の返却はないが、着物は戻ってきた。今さらこれ以上は望まない」とあきらめたように話した。
 篠﨑社長の負債は、銀行借入などの保証債務だけで約4億円に及ぶとされるが、個人破産は申請していない。債権者集会の前から篠﨑社長は海外に滞在しているとの情報があり、連絡もつかないことから集会への出席が注目されていた。篠崎社長が身を隠す理由は知る由もないが、このまま逃げていても被害者の心は晴れない。

多くの報道陣が詰めかけた債権者集会会場

多くの報道陣が詰めかけた債権者集会会場

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年6月22日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)


 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ