• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

シェアハウス「かぼちゃの馬車」のオーナーに提訴されたA社、3月に本社を移転

 シェアハウス「かぼちゃの馬車」運営で急成長していた(株)スマートデイズ(TSR企業コード:294730672)。同社のシェアハウス購入を巡っては、預金残高など申請資料の改ざんの疑いも報道されている。スマートデイズは4月9日、負債約60億円を抱え東京地裁に民事再生法の適用を申請したが、その直前にシェアハウス販売を手掛けていたA社が本社をレンタルオフィスに移転していたことがわかった。
 A社は、投資不動産の仲介事業などを手掛け、ミドル富裕層を対象に事業を展開。だが、手掛けていたスマートデイズのシェアハウス購入の勧誘を巡り、一部のオーナーが3月27日、A社を東京地裁へ提訴。訴状によると、シェアハウスを購入したオーナーは「きわめてリスクの高い投資物件に投資させた」などと訴えている。

 この前後から東京商工リサーチはA社への取材を進めていたが、2018年3月に本社を東京都千代田区から港区へ移転していたことが判明した。

 4月11日午後、移転先のビルを訪問した。ビル1階の案内板にはレンタルオフィス運営会社の社名だけで、A社の社名は見当たらない。だが、住所に間違いはない。そこでレンタルオフィス総合受付のタッチパネルでA社の名前を入力すると、存在を確認できた。内線ボタンを押すとA社の名前を名乗る男性の声が応答。本社移転の経緯や新たな本社の電話番号を教えてほしいと伝えると、男性は「今は忙しい」とだけ言って一方的に内線を切った。

 スマートデイズのオーナーからは、「A社と連絡が取れない」という声も上がっている。オーナーらは勧誘方法が正しかったのか、直接の説明を求めている。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年4月13日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)


 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ