• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

ミクシィ、チケットキャンプ運営のフンザを「清算予定」

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やスマートフォン向けゲームを展開している(株)ミクシィ(TSR企業コード:294092218、東京都、マザーズ)は12月27日、「特別損失の発生および業績予想の修正に関するお知らせ」をリリースした。


連結ベースで77億2,800万円の特損

 リリースによると、連結子会社の(株)フンザ(TSR企業コード:314444017、東京都)が運営するチケット売買サイト「チケットキャンプ」を2018年5月末までに完全停止する。これに伴い連結決算で77億2,800万円(のれん償却75億9,700万円、固定資産の減損1億3,100万円)、ミクシィ単体決算で115億7,300万円(全額株式評価損)を特別損失で計上する。計上時期は、2018年3月期第3四半期(10-12月期)。
 フンザは2013年3月に設立され、2015年にミクシィが115億円で完全子会社化していた。だが、無許可で人気アイドルが所属する芸能事務所のコンサート情報に関するサイトを運営していたことが発覚。2017年12月、兵庫県警がチケットキャンプのサイト上の表示について、商標法違反および不正競争防止法違反の疑いでフンザを家宅捜索する事態に発展していた。

フンザの前期決算は15億7,100万円の黒字

 東京商工リサーチ(TSR)のデータベースによると、フンザの2017年2月期の純資産は15億8,200万円、総資産は67億7,200万円。同期の売上高は56億7,000万円、当期純利益は15億7,100万円の黒字だった。

フンザは「今後、清算を予定」

 ミクシィの担当者はTSRの取材に対し、「フンザはチケットキャンプ事業が売上高の大半を占めている。今後、清算を予定しているが、現時点で(時期や方法など)決まったことはない」とコメントしている。フンザの従業員は、「今後はミクシィで雇用することになる」という。
 また、ミクシィの適時開示後の対応について一部から疑問の声が上がっている。12月27日に今回の件をリリースしたが、問い合わせ先として記載された番号に電話をしても「当窓口は12月27日から1月3日まで年末年始の休業」とアナウンスが流れる状態が続いたためだ。
 上場企業が業績予想の修正をリリースしながら、内容の問い合わせが1週間以上出来なかった。この点の指摘についてミクシィの担当者は、「コーポレートサイトからメールで問い合わせを頂ければすぐに回答できた」と釈明した。


 一連の問題を受け、フンザの取締役を兼任していたミクシィの森田仁基社長は月額報酬を6カ月間、全額自主返納する。

ミクシィの連結業績予想

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年1月12日号掲載予定「Weekly Topics」を再編集)

 TSR情報とは

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ