• TSRデータインサイト

2014年「全国社長 姓名」調査

 全国の社長で最も多かった名前は「佐藤誠」だった。地区別では東日本が「佐藤」「鈴木」社長、西日本では「田中」「山本」社長が目立った。

  • 本調査は、東京商工リサーチの企業データベース267万社(2014年12月時点)から、社長の姓名、ヨミガナなどを抽出し集計した。前回調査は2011年8月。

調査概要

社長の姓は「佐藤」がトップ

 社長の姓で最も多かったのは、前回調査に引き続き「佐藤」で3万4,038社。2位は「鈴木」の3万2,594社、3位は「田中」の2万5,909社。「佐藤」「鈴木」「田中」が社長姓の「御三家」で、これは3年前の調査と変わらず。以下、「山本」2万773社、「中村」2万559社、「伊藤」2万428社、「小林」1万9,677社の順。文字数では2文字が9割(構成比91.2%)を占め、1文字の姓は「林」(1万2,479社)が12位。3文字は「佐々木」(1万2,262社)が13位だった。

社長姓「御三家」の全国構成比

 「佐藤」「鈴木」「田中」の社長姓「御三家」を、都道府県別の構成比でみると、最も「佐藤」姓の比率が高かったのは秋田県の7.1%だった。次に山形県6.7%、宮城県5.9%、福島県4.8%と続き、東北地区が上位を占めた。また「鈴木」姓の比率が最も高かったのは静岡県の4.8%だった。次に福島県4.0%、山形県3.1%、宮城県2.8%の順だった。さらに「田中」姓では、最も比率が高かったのは佐賀県の1.9%。次に鳥取1.66%、滋賀県1.65%、福井県1.59%、京都府1.50%、長崎1.50%と続き、西日本での比率の高さが目立った。

東日本は「佐藤」「鈴木」、西日本は「田中」「山本」が多数

 都道府県別のトップをみると、北海道・東北では「佐藤」が多く、青森県だけが「工藤」が最多だった。関東では「鈴木」が目立ち、中部は「加藤」と「伊藤」。北陸・近畿・中国では、「山本」と「田中」が双璧。四国はそれぞれで、徳島県が「近藤」、愛媛県は「村上」が最多だった。九州は「田中」が多いが、宮崎県が「黒木」、沖縄県が「金城」など、もともと地域に根付いた姓がトップを占めた。

社長の名前は「誠」がトップ

 社長の名前では、最も多かったのが「誠」の1万1,267社。2位は「博」の9,176社、3位は「茂」の9,146社だった。以下、「隆」が8,378社、「修」8,055社、「豊」7,818社の順。
トップの「誠」は、1957年(昭和32年)から1978年(昭和53年)までのうち通算18年で男性の生まれ年別の名前ランキングで首位を占めたことも影響した。文字数では2文字が約8割(構成比77.2%)で、1文字の構成比は15.7%。3文字が6.9%だった。

同姓同名社長のトップは「佐藤誠」

 同姓同名の社長では、最も多かったのが「佐藤誠」の174社。主な上場会社では、東証2部上場で居酒屋等経営のSFP ダイニング(株)など。2位は「鈴木隆」で168社、3位は「鈴木茂」の151社だった。以下、「田中博」136社、「鈴木誠」132社、「佐藤博」131社の順。

社長の名前カナ別 「ヒロシ」が断トツ

 社長の名前カナ別で最も多かったのが、「ヒロシ」の4万5,533社。博、浩、弘、宏、寛、洋、裕、博司、博史、廣などバラエティに富んで、断然のトップ。2位は「タカシ」の3万2,102社、3位は「ケンジ」の2万4,425社となった。以下「コウジ」「アキラ」の順だった。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ 40歳未満の若手社長は、慶応義塾大学がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9,587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

2

  • TSRデータインサイト

内装工事業の倒産増加 ~ 小口の元請、規制強化で伸びる工期 ~

内装工事業の倒産が増加している。業界動向を東京商工リサーチの企業データ分析すると、コロナ禍で落ち込んだ業績(売上高、最終利益)は復調している。だが、好調な受注とは裏腹に、小・零細規模を中心に倒産が増加。今年は2013年以来の水準になる見込みだ。

3

  • TSRデータインサイト

文房具メーカー業績好調、止まらない進化と海外ファン増加 ~ デジタル時代でも高品質の文房具に熱視線 ~

東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースによると、文房具メーカー150社の2024年度 の売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円と増収増益だった。18年度以降で、売上高、利益とも最高を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

ゴルフ練習場の倒産が過去最多 ~ 「屋外打ちっぱなし」と「インドア」の熾烈な競争 ~

東京商工リサーチは屋外、インドア含めたゴルフ練習場を主に運営する企業の倒産(負債1,000万円以上)を集計した。コロナ禍の2021年は1件、2022年はゼロで、2023年は1件、2024年は2件と落ち着いていた。 ところが、2025年に入り増勢に転じ、10月までの累計ですでに6件発生している。

5

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 「人手と廃材処理先が足りない」、現場は疲弊~

各地で再開発が活発だが、解体工事を支える解体業者に深刻な問題が降りかかっている。 2025年1-10月の解体工事業の倒産は、同期間では過去20年間で最多の53件(前年同期比20.4%増)に達した。このペースで推移すると、20年間で年間最多だった2024年の59件を抜いて、過去最多を更新する勢いだ。

TOPへ