グリッドデータバンク・ラボとの共同研究成果について
株式会社東京商工リサーチ(以下、TSR)が、電力データを活用した社会課題解決や産業の発展を目指すグリッドデータバンク・ラボ有限責任事業組合(以下、グリッドデータバンク・ラボ)と共同で実施した「30分単位の電力使用量を連続的に取得できるスマートメーター(*1)統計データを用いた実証実験(以下、本実証実験)」の成果が、グリッドデータバンク・ラボより公開されました。
本実証実験について
本実証実験では、国内全ての企業の電力使用状況をリアルタイムに取得することができるスマートメーターの統計データとTSRが保有する企業データを用いて、『鉱工業生産指数(*2)の予測指標』と、『業界間の繋がりを定量的に表した指標』を作成しました。これは、国内企業の生産活動実態を網羅的に、かつ迅速に把握することが期待できる指標になります。
今後もTSRは産業や企業に関する共同研究を推進し、研究成果を広く社会に還元していきます。
- (*1) 通信機能を備えた電力メーターで、30分単位の電力使用量を取得することができます。スマートメーターの設置は電力会社10社によって進められており、2024年度末までに全世帯・全事業所への導入が完了する予定です。
- (*2) 経済産業省から公表されている統計データで、鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向を捉え、指数化したものです。
グリッドデータバンク・ラボ プレスリリース
グリッドデータバンク・ラボと東京商工リサーチ、企業の電力使用量データを使用した共同実証実験を実施~企業の生産活動の実態把握・予測を目的にスマートメーター統計データを活用~