• TSR速報

(株)さきしまコスモタワーホテル

さきしまコスモタワーホテルが入居していたビル

さきしまコスモタワーホテルが入居していたビル

 (株)さきしまコスモタワーホテル(大阪市中央区)は4月21日、破産開始決定を受けた。破産管財人には山形康郎弁護士(弁護士法人関西法律特許事務所、同市中央区北浜2-5-23)が選任された。

 負債総額は約14億7000万円。

 (株)さきしまコスモタワーホテル開発(TSRコード:026591189、法人番号:2120001209758大阪市中央区)が2019年1月、大阪府が所有する大阪府咲洲庁舎(通称:さきしまコスモタワー)の7~17階で、「さきしまコスモタワーホテル」を開業し、当社はホテル運営を担っていた。インバウンド需要を中心に集客を図っていたが、「新型コロナウイルス」感染拡大により宿泊需要は急速に収縮していた。

 こうしたなか、「さきしまコスモタワーホテル」開業に際して、大阪府との賃貸借契約直後の施設点検により、当ホテルが利用するエレベーターの騒音が法令に定める基準値を超過する事実が判明。約4億円とされる改修費用の負担を大阪府に求めるほか、当初の賃貸借契約に瑕疵担保責任があるとして、さきしまコスモタワーホテル開発は大阪府への賃借料支払を停止した。

 これを受けて大阪府は、さきしまコスモタワーホテル開発との賃貸借契約を解除。その後、2023年3月に大阪地裁が客室部分の明け渡しおよび賃料・損害金など約27億円の支払を命じる判決を下し、2024年10月末を以て退去していた。

 またこの間、2024年8月22日に強制執行を免れるために資産を隠したとして、大阪府警に社長らが強制執行妨害目的財産損壊等(財産の隠匿)容疑で逮捕。さらに、さきしまコスモタワーホテル開発が2024年10月23日、債権者より大阪地裁に破産を申し立てられ12月24日、破産開始決定を受けるなど動向が注目されていたなか、当社も2月17日、債権者より破産を申し立てられ、今回の措置となった。


※(株)さきしまコスモタワーホテル(TSRコード:026587939、法人番号:1120001209759、大阪市中央区北久宝寺町4-4-15、設立2017(平成29)年11月、資本金1500万円)

※(株)さきしまコスモタワーホテル開発(TSRコード:026591189、法人番号:2120001209758、大阪市中央区)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「調剤薬局」の倒産が止まらない、過去最多の38件 大手は統合再編へ、小規模店は倒産が加速

2025年に倒産した「調剤薬局」は、38件(前年比35.7%増)と大幅に増加し、過去最多を更新した。 これまで最多だった前年の28件をさらに10件上回り、2年連続で過去最多を更新した。

2

  • TSRデータインサイト

2025年「訪問介護」倒産 91件、3年連続で最多更新 「売上不振」が 8割超、マイナス改定が重しに

介護報酬のマイナス改定やヘルパー不足などで深刻な経営環境にある訪問介護業界の倒産が、2025年は91件(前年比12.3%増)で調査開始以来、過去最多だったことがわかった。

3

  • TSRデータインサイト

2025年の「粉もん」倒産 過去最多の28件 物価高、人手不足が直撃、近畿が7割超える

物価高がお好み焼き・焼きそば・たこ焼き店など、いわゆる「粉もん」を直撃している。2025年の「粉もん」店の倒産は、集計を開始した2009年以降、最多の28件(前年比33.3%増)を記録したことがわかった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年の「人手不足」倒産は過去最多の397件 「賃上げ疲れ」が顕在化、「従業員退職」が1.5倍増

2025年の「人手不足」倒産が過去最多となった。人手不足が深刻さを増すなか、2025年の「人手不足」に起因する倒産が4年連続で前年を上回り、過去最多の397件(前年比35.9%増)に達したことがわかった。

5

  • TSRデータインサイト

2025年「介護事業者」倒産 過去最多の176件 「訪問介護」の倒産が突出、認知症GHも増加

2025年の介護事業者(老人福祉・介護事業)の倒産は、176件(前年比2.3%増)で、2年連続で最多を更新した。コロナ禍前の2019年(111件)と比べ、約6割増えた。求人難15件を中心に「人手不足」倒産が29件(前年比45.0%増)と最多を更新した。

TOPへ