MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))
負債6,413億円は特別清算としては過去最大
MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(愛知県豊山町)は7月4日、東京地裁に特別清算を申請した。申請代理人は横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)。
負債総額は約6413億円(2024年3月期決算時点)。
三菱重工業(株)(千代田区)が2008年にSJ(スペースジェット)の開発に本格的に着手したことを受けて法人化された。期待の大きさもあって当初は287機の受注を確保していたが、TC(型式証明)の取得が難航したことや「新型コロナウイルス」感染拡大による航空業界への影響から事業環境が極めて厳しい状況に陥り、2020年10月に親会社の三菱重工業が事業そのものの凍結を発表。2023年2月には開発の中止を正式発表していた。
同年4月、MSJ資産管理(株)に商号変更。2024年3月31日に解散し、清算手続きに入っていた。
負債総額は約6413億円で、今年最大。特別清算としての負債は過去最大。
戦後の大型倒産では、17番目。製造業としては、タカタ(株)(現:TKJP(株)、東京都港区、2017年6月民事再生法、負債総額1兆5024億円)に次ぐ、2番目。
※MSJ資産管理(株)(旧:三菱航空機(株))(TSR企業コード:402666453、法人番号:7180001064730、愛知県西春日井郡豊山町豊場1、登記上:東京都千代田区丸の内3-2-3、設立2008(平成20)年3月、資本金5億円)
※三菱重工業(株)(TSR企業コード:291022804、法人番号:8010401050387、千代田区)
※タカタ(株)(現:TKJP(株)、TSR企業コード:295877413、法人番号:5010401052766、東京都港区)