三越伊勢丹 3度目の下方修正、新型コロナの影響が長期化
営業利益と当期純利益は前回予想据え置き
1月27日、(株)三越伊勢丹ホールディングス(TSR企業コード:297339362、新宿区、東証1部)は3度目の2021年3月期の業績予想を下方修正し、売上高(連結)が前回予想から150億円悪化の8,000億円になりそうだと発表した。再度の緊急事態宣言に伴う時短営業など新型コロナの影響が長期化している。
修正した2021年3月期(連結)の売上高は8,000億円(前回予想8,150億円)と前回予想から150億円の減収で、営業利益(330億円の赤字)と当期純利益(450億円の赤字)は前回予想から据え置いた。
三越伊勢丹HDの担当者によると「百貨店事業を中心に昨年12月までは回復基調にあったが、緊急事態宣言の発出に伴う外出自粛や消費マインドの低迷を鑑み、足元のトレンドを見て売上高の下方修正をした」とコメントした。
販売については、「昨年からチャット・ビデオ接客、決済まで可能なショッピングアプリ『三越伊勢丹リモートショッピング』を運用している。お客様を密に集めるのが困難ななか、ECの強化に取り組んでいる」(同担当者)と説明した。