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ケフィア事業振興会の元代表ら9名逮捕、食品オーナー商法で被害拡大

 半年で10%の利子をうたい文句に「柿」など食品のオーナー商法を展開していた(株)ケフィア事業振興会(TSR企業コード: 298080745、千代田区、以下ケフィア)の鏑木秀彌・元代表取締役ら9名が2月18日、警視庁に出資法違反の疑いで逮捕された。
 ケフィアは高齢者を中心に全国4万人超の会員から約2,200億円を集めたが、2017年11月頃から会員への利息支払いが滞り始め、被害弁護団が結成されていた。
 ケフィアは2018年9月3日、東京地裁から破産開始決定を受け、その後も相次いでグループ会社(ケフィア含め28社)が破産開始決定を受けていた。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年2月19日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

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