• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

破産した白鳥エステの負債判明、「高めの給与設定で逆ザヤ」だった

 9月30日、東京地裁に破産を申請した「白鳥エステ」運営の(株)アキュートリリー(TSR企業コード:300584920、渋谷区)の負債総額が約1億5,000万円だったことが東京商工リサーチの取材でわかった。債権者の総数は286名、うち労働債権(従業員)は約160名にのぼる。

 関係者によると、「業界平均より安い施術料金だった一方、従業員の給与は比較的高めに設定して(収益は)逆ザヤに陥っていた」という。だが、元従業員は「最終的に給与が支払われておらず、貯金を取り崩している状況」と給与未払いを憤っている。
 白鳥エステは、ピーク時には東京、大阪など全国で10店以上を展開していた。人気が広まった理由について、別の関係者は「一部のインフルエンサーがSNSで度々(白鳥エステを)紹介したことでお客さんが増えた」と背景を説明する。また、プランの押し売りをしないサービス姿勢や施術の質の高さ、若くしてサロンを次々にオープンして活躍する白鳥社長のパーソナリティーに惚れ込んだ従業員も多いという。こうして「顧客からエステティシャンになった人も少なくない」と内情を明かす。
 ここ数年はエステティシャンの養成講座を開くなど活動の場を広げ、その分だけ多くの被害者を生むことになった。なぜ白鳥エステが多くの若者を惹きつけ、躓いた理由はどこに隠れていたのか。エステ業界の雄ともてはやされたリーダーの破たんは、まだ余波が続く。

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ